[レター] a letter from THAILAND, vol.5(written by HIDEYO BLACKMOON)

Pai,Thailand
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日時:2020年3月吉日

 

前回の告知通り、1月から旅をはじめました。本当は、“a letter from JAPAN”も届けたかったけれど、もう書き逃してしまった感満載なので、今いるタイランドからお届けしまーす。

旅をはじめるにあたって、まずは友人がたくさんいるタイランド、特にコパンガンには来よう!って決めていたし、フィリピンなんかもいいなー、行きたいなー、と思っていました。

2年前に父を亡くし、母も20年前には他界していたので、まずは旅立つ前に実家に残された遺品などを整理するために一時帰国。しかしとてつもない量の断捨離をしているうちに、終わりが見えてきた頃にはもう冬に突入していました。冬からいきなりトロピカルはないなー、という気分に変わっていたところ、ちょうど2月にタイのチェンマイ郊外で受けたいリトリートがあったので、1月25日、いよいよ日本を出国。上海経由でバンコクを通らずチェンマイに飛び立ちました。

タイミング的にコロナ騒ぎが表面化してきた時期で、上海に降り立つのもビクビクだったのですが、ちょうど中国では春節(旧正月)だったので、東京のお正月と同じように上海市内はがら空きになるということで、長いトランジットの時間を使って安心して市内に突入。

 

上海といえばあの!的な夜景を見て、かなり感動して空港に戻りました。私、西洋人ががっちりとみんなマスクしてるの初めてみるなぁ!と思ったら、タイに着くと、今度は排気ガスを避けるためにみんなマスクをしています。そのうち、コロナを避けるためにみんなマスクをしだして、チェンマイ旧市街やパーイなどはトラベラーも多くて格好も格好だから、さながら埃っぽいフェスにいるかのようです。

タイで最初の1ヶ月はチェンマイを拠点にしました。ちょうど日本からトラベラーの友人も来ていて、早速、一緒に市内を散策。チェンマイを訪れるのは30年ぶりですが、時が過ぎても変わらない感じと激変した感じのミックスが、とても居心地よいです。

チェンマイ

 

当時はちょっと歩けばしつこいタクシーやリクシャーがいたものですが、もう、そんな感じはほぼありません。今はGrab(※Uberの東南アジア版)でサクッとどこへでも行けます。アプリで行き先を指定して呼べば3分ほどで迎えに来てくれて、運賃は呼んだ時点でアプリに表示される金額を現金で支払えばOK。都市部では買い物やデリバリーも同じアプリで出来るようです、こちらはまだ使ったことはないですが……。

タイ第2の都市チェンマイは、かつてラーンナータイ王朝の首都であった街。「北方のバラ」とも称される美しい古都は、日本でいう京都のようなところで、ワット・プラシンやワット・プラ・タート・ドイ・ステープなど、有名なものから無名なものまで寺院があちこちに建っています。約1.5km四方の城壁とお堀に囲まれたエリアが旧市街になっていて、お堀の外に行くにつれて近代的なビルなどが多くなっていきます。

ワット・プラ・シン

仏像

 

お堀の北西に広がるニマンヘミンというエリアには、おしゃれなブティックやカフェなどが点在しています。全長約1.6kmのニマンヘミン通りと周辺のソイ(Soi 小径)からなるこのエリアは“タイの代官山”とも称され、滞在するならこの辺かなぁ……と候補にあげていたのですが、出歩くよりも家にいていろいろやりたいなぁとか思っていたのと1ヶ月のうちの半分は別の場所に行ってしまってチェンマイにいないし……。ということで、車の捕まえやすい感じの東南の方に部屋を借りたのですが、これで正解でした。ニマンヘミンのエリアは渋滞にハマりやすくて、タクシーなども家まで送ってくれなかったりもするらしく、メインの通りも観光客が闊歩していたりするので、この選択で良かったようです。

チェンマイの代官山とでもいうべきニマンヘミン。ストリートがおしゃれです

ニマンヘミンのショッピングビル おしゃれ

チェンマイには、いいバリスタがたくさんいます。Ristr8to にて

 

タイといえばマッサージが有名ですが、ヒーリングやヨガなど、チェンマイはそのメッカでもあります。タイマッサージは苦手なんですが、オイルマッサージが大好きな私は早速、近所で施術を受けました。オイルマッサージは大体1時間300~500バーツ。1000円~2000円もあれば受けられます。

とはいえ、またしても身体が故障中の私は(重いもの持って足の付け根やっちゃいました)、オステオパシーに行っていたので、オイルマッサージは週に1回ほど。オステオパシーというのは指圧や整体をもっと進化させたような医学で、もう、これで故障を治してもらうのを知っちゃうと(イビサにすごくいい先生がいて、かれこれ10年以上お世話になっています)、他は子供騙しみたいに思えてしまいます。残念なことに日本だと施術できる人が極端に少ないのですよね。チェンマイではいい先生を発見し、3回の施術でほぼ完治に導いてくれました(チェンマイならいるよねーって感じでした)。

友人はチネイザン(お腹のマッサージ)やら、カルサイネイザン(性器のマッサージ)などに行ってました。古代中国で発祥した気功療法の1つであるチネイザン(氣内臓、Chi Nei Tsang)は、腹部に触れることを中心にしたホリスティックな療法で、胃や肝臓をはじめ、皮膚や骨なども含めたすべての臓器に働きかけると言われています。中国三大宗教の1つ道教(タオ Tao)のグルであり世界的権威でもあるマンタック・チア(謝明徳)老師が昔からの手法を現代バージョンに蘇らせ、今、いろんなところで聞かれるようになりました。感情はお腹に溜まるので、そういうのをデトックスしてくれます。3回も通えば、怒りや悲しみなどの負の感情からたぶん解放されるかと思います。

チェンマイ

 

私は、このマンタック・チアの総本山、チェンマイから車で30~40分の郊外にあるタオガーデン(Tao Garden)で行われた1週間のダークルーム・リトリートに行ってまいりました。これはかなり感動的な体験で、もっとタオを勉強したくなりました。なんぞや……?と思った人はググってプリーズ。

TAO GARDEN

 

あと、ここでは、腸内洗浄の背術のおまけもついて来て、もう中から色々ピッカピカになった感じ。加えて、ちょっとイカした日本から来てたカルサイを勉強中のセラピスト2人組に出会って、リトリートを一緒に受けた友人男子と一緒に、カルサイネイザンの練習台にもなっちゃったりしました。最初、そういう背術受けるのは怖いって思ってたのだけど、素敵な体験だったなぁ。おすすめ。とにかくここ、タオガーデンにいる間の時間は、全てが美しく、その時間にずっと浸っていたいくらい……、なのだけど、LIFEゴーズオン。

 

それでは、そのタオガーデンの前に赴いたパーイの話に移行します。

パーイはチェンマイからさらに北西へ、ミニバンで3時間行った場所。途中15分ほどの休憩入れてきっちり3時間です。バス停で買うと片道150バーツ。ウェブでは200バーツ。売り切れで乗れないと嫌だったので、ウェブで購入しておきました。日本円にすると500〜600円な感じですかね。道中のカーブが762ヶ所あるそうで、人によっては車酔いがあるようですが、ボートなどで慣れてしまったのか、めっちゃ用心してたのだけど私は大丈夫でした。

パーイは山間なだけに、朝晩、肌寒く、昼間は灼熱。その肌寒さが、身体がまだ冬バージョンだった私には優しく、ちょうど良いトランジションになりました。そしてチェンマイのオシャレさに舞い上がっていましたが……、パーイはもっと可愛いじゃないですかーー!

Pai,Thailand

Pai,Thailand

 

こじんまりとした中、ショップの1つ1つがアイディア豊富でクリエイティブで、しかもトラベラーの密度が高いのでフェスティバル感満載! イビサの山バージョンとでも言いますか。

私は1週間滞在し、バイクを借りて散策してみました(スクーターは1日200バーツが平均。宿泊したところの隣は120バーツでした)。時間がそこで止まってしまったかのような田園風景。昔ながらの感じの家々とか、かと思うと今どきのデコを施したショップとが現れたり。いる人々もインターナショナルで楽しいったらありゃしない(笑)。温泉も数カ所にあります。友人に連れて行ってもらったオランダ人の個人宅には自宅の露天風呂に温泉が引かれていました、いいなぁ。

Pai,Thailand

Pai,Thailand

 

こういうトラベラーな場所には必ずヘルシー系のレストランやショップが充実してるものですが、御多分に洩れず、ありました。 “OM Garden”とか、“EARTH TONE”。OM Gardenは、写真のような店内の他に小さいけど中庭があり、豊富なグリーンと咲き乱れた花々が綺麗、その庭の中にもいくつかテーブルがありとっても素敵。メニュー内容は、こういうヘルシー系の場所には、スタンダードなジュース、スムージー。ビーガンメニューもあり。

Pai,Thailand

OM GARDEN

 

そして、滞在してたところからはちょっと離れた“EARTH TONE”。完全にビーガンなレストラン。靴を脱いで店の中に入ると、坂の中腹にあるので、フロアがいくつかのレベルに分かれており、入り口に近い一番高いところは、クッションで床座りの広めテーブル。その下になると小さなテーブル席が5〜6つ。その先には、川に近いからなのか用水が流れてます。メニューを見て、紙に自分のオーダーを細かく(何を抜いて、何を足したいとかいろいろ)書いてレジに届けます。レジの隣には冷蔵庫にローケーキとかビーガンケーキ。その他、タイならではだなーというのがココナツのケフィア(ヨーグルトの濃いみたいな、でも飲む系のやつ)とか、美味しそうなものがたくさん並んでます。その他、オーガニックのオイルやサプリなど、いろいろ置いてありました。チェンマイでもビオショップやヴィーガンレストランなども行ったけど、ここまで充実の品揃えではなかったです。たまたま見つけられなかっただけかもしれませんが。というわけで、食べた後はケフィアとローケーキをお持ち帰りして、ちょっと散財。

THAILAND

 

途中、日本から来ていた友人にも偶然遭遇し、一緒にサンセットを見に行ったり、トレッキングに行ったり、夜の街に繰り出したりで、楽しさ倍増。彼女らはチェンマイの宿でパーイまでのツアーの張り紙を見て、ググってみたら“トラベラーの聖地”となってるから来てみたそうで、『そうか…、トラベラーの聖地って言われてるんだー、納得!』な場所でした。

パーイやチェンマイの様子を名所入りでyoutubeにアップしてみたので、よかったら観てみてくださいませ。

 

というわけで、旅の第1弾、チェンマイ~パーイからのお手紙でした。次の1ヶ月はいよいよコパンガンです。

 

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