[レター] a letter from IBIZA, vol.4 (written by HIDEYO BLACKMOON)

a letter from IBIZA
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texts and movies : HIDEYO

日時:2019年9月吉日

イビザでは、夏のシーズンが終わりに近づいてまいりました。

今シーズン私は、思いのほかパーティーを楽しみ、すっかりパーティーピーポーに返り咲いた気分です。皆さんの夏はどうでしたでしょう?

今年はいいパーティーやライブアクトが多かった気がします。とは言え、近年しばらく夜遊びからは離れた生活を送っていたので、今年が良かったのか、自分の気分が違ってただけなのかは、不明ではありますが、きっちり遊ばせていただきました。

まず、ご紹介するのは、何年ぶりかに朝までノンストップで踊らせてくれた SATORI。SATORIというアーティストのオーガナイズによる同名のパーティー。イビザタウン近くのHEARTで毎週木曜日に開催されています。ゲストDJもプレイしますが、ほぼSATORIによるライブによって4~5時間、ときには1晩1人で世界を作り上げてくれます。

SATORI名義でリリースもしているので、彼の楽曲を持っていたりもしましたが、ここまで踊らせてくれるとは思ってもみなかったので、最初にこのパーティーに行った夜は、彼が出てきて、まずそのファッション、容姿(顔も可愛いんだ~、これも重要……てか、これ?重要 笑)、ドラムマシーンやらエレクトリック・フルートによる演奏で、イントロから飛ばされ徐々に虜になり、張りつきで踊ってました。

その様子は……、

 

その後も、彼のライブを求めて、今シーズンは、今の所4~5回は足を運びました。当日の彼のコンディションなのかなんなのか、当たり外れがありましたけどね。

そしてHEARTでは、他にBedouinがメインアクトを務める人気パーティーのSAGAが毎週日曜日開催されています。汗をかいて黙々踊るというよりは、音も雰囲気も社交パーティー。

 

続くは近年、私の注目アーティストMONOLINK。ここ数年の人気パーティーWOOMOONのオープニングに出演というわけで、行ってきました。ギターとセクシーなボーカルが特徴的な彼の楽曲で踊ることが出来て、『イビザって最高やな……』と、ご満悦な私。MONOLINKはクロージングにも出演。もちろん行ってきました(映像はクロージングでの様子)。

安定人気のWOOMOONは緩めエスニックなハウス、そして夕方からの屋外での開催、さらに真夜中過ぎからは屋内クラブに移動、という昨今のイビザのトレンドを作り出したパーティーと言ってもいいでしょう。

 

そして、まだ新しいパーティーStoryTellers。昨年のベストパーティーだったと、vol.1のレターでお伝えしましたが、やっぱり今年も最高でした。同じべニュー(COVA SANTA)で開催されているWOOMOONがツーリストにも人気が出てバイブが少し違ってきてしまっていることもあり、ローカルのパーティーピーポーにも会いやすいし、シーズン中数回しか開催されないので、クオリティが保たれている感じなのです。今シーズンはすでにクロージングされたのですが、クロージング・パーティーでは、フランス人2人組のライブアクトPandhoraがイビザ・デビューしていました。

 

昨今のイビザ流行りのエスニックハウスな音で、ボーカルも程よいスペーシー感があり、フロアもまだ温まってる最中で楽しめました。そしてその後は、私のお気に入りのSATORIがアウトサイドのフロアのトリを務めていました。が、まぁ〜フロア激混みで、踊る場所取りに跳ね飛ばされながら、流れ流れて最前列に……。

 

ここのところ、IBIZA LOVES EARSというオーダーメイドのイヤホンをしてるので、スピーカー真横でもへっちゃらです(笑)。音楽や人の声は聞こえつつ、特定域の周波数をカットして耳を守ってくれるこの新たな武器のお陰で、安心してフロアの最前列まで突入できるようになり、以前にも増してパーティーを楽しめるようになりました。かなりありがたいです。

話が逸れましたが、このパーティー、デコレーションやパフォーマーたちの仕込み具合が群を抜いていて、これぞイビザなパーティーーーー!という感じが半端ないのです(泡じゃないよ、笑)。同じべニューではWHO CARESという新しいパーティーがはじまり、これも、なかなか楽しい感じです。

 

20年以上続く、ヒッピー・テイストの老舗人気パーティー NAMASTEでは、シーズン中、私もプレイさせていただきましたが、ここもいろいろパワーアップしています。何より特質すべきは、オーガナイザー・カップルの娘であるティーンエイジのDJ。イビザでは有名なファミリー(『WORLD FAMILY』というブランドもあります)で、4世代とその仲間が、どヒッピーな出で立ちで一同に会する様はいつも圧巻。DJ GAYA BRISA、正真正銘のMADE IN IBIZA。この1シーズンで、アレヨアレヨと人気を博し、今後はもっと注目されて、スーパー売れっ子になること間違いなし。セクシーでファンキーでファッショナブルで美しく、イビザのパーティーの申し子!な感じですよ。Instagram でフォローしてみては??楽しいエンターテインな人柄が溢れ出てるので会ってなくとも虜になること間違いなしです。

 

どさくさ紛れに彼女のおっぱいへセクハラしているサービスショットを特別に公開しておきます♪

a letter from IBIZA

ヒッピー・ビジネスで思い出しましたが、”FLOWER POWER”というPACHAの人気パーティーのコンテンツで、オノ・ヨーコ役を仰せつかり、毎週水曜日、ジョン役のWORLD FAMILYの1人と、ジョン&ヨーコのハネムーンインタビュー企画「ベッドイン」の有名な場面をやらせていただきました ……って、5分間、イマジンがかかるダンスフロアの中を引っ張られるベッドの上にパジャマ着て座ってニコニコ、時折イマジン口ずさんで、気まぐれにピースサイン出してるだけなんだけど。個人的に、ベストジョブでした♪

本物が出て来たと思ってるのか?ぐらい熱いフロアの若者たちに「キャーキャー、ヨォーコォォォーー!!」とか叫ばれ、iPhoneをこれでもかと向けられつつな5分間で、ちょっとしたDJやるくらいのギャラもらえるって美味し過ぎでしたが、予算が尽きたようで、途中でダンサーの1人に黒髪ロン毛カツラかぶせてサングラスかけさせて……って変更。なので、会期中の私を拝めた人はラッキーでしたよぉぉー^_−☆

 

あと、私が最近気に入っている女性DJのPEGGY GOUや  AMELIE LENSらもイビザに来てます。行ってないんですけどね……、この辺のメジャーな方々は東京や世界中でお目にかかれるはずなので、ここではいいかなぁ。パーティーは楽しんでいるけど、あまりメジャーな観光客クラブには行きたくないっていう気持ちがありました……。でも、機会があったら今度は行ってみます。まあ改めて考えてみると、夏の間のイビザって、パーティーのショーケースで、エレクトロニック・ミュージック好きな人にはたまらない場所なのかもしれない……と思ってしまいます(←今更!)

そして……、まだ、クロージングが続くわけなんですが、9月に入ってすぐに、唯一の地元密着型クラブVETOで、去年に引き続きトランス&テクノのパーティーをETNICAとともにオーガナイズしました。

ETNICANET @ IBIZA

去年は、日本のトランス界誇るDJ TSUYOSHIくんが来るってことでオーガナイズさせていただき大成功だったのですが、今年もやろーっ!てことで、バルセロナからの重鎮 HYPNOXOCKをマックス(ETNICA)が呼んでくれました。素晴らしいセットでした。

日本からは、DJのRAHAさんがちょうどイビザに到着ってこともあり、テクノフロアでプレイしていただきました(流石のセンスでした!)。そして、トランスフロア……。去年、TSUYOSHIくんもイビザの底力を見た!と感激してましたが、私も今年は、ま・ぢ・で感激。パワフルな本物ダンサーたち。自分含めそれぞれのアーティストが本当に自分のやりたいことをやったほうがダンサーが盛り上がる現象。混んでるのに、ぶつからない。フルパワー。プレイしても踊っても、ホント気持ちよかったのです(ビデオは撮れる雰囲気ではなかったです。やっぱ、バイブ壊しちゃうし、撮ろうとしたけど、やっぱり目の前の人にジョーダンっぽくではあるけど遮られたしね……、とってもよくわかるのでやめときました)。

ETNICAの2人もヨーロッパの各地大型フェスティバルから帰って来たばかりでしたが、どのフェスよりも熱いフロアだー!というわけで、7時過ぎにパーティーが終わってからも、出演者みんなで楽しすぎて帰宅が朝10時とか……笑。魂に栄養がたっぷり与えられた感じでした。踊るのが、やっぱり好き♪

 

というこで、パーティーはまだ続くのですが……、一旦、今回はここまで。そ、し、て……、ご報告があります。

 

1度、イビザを10月中で引き上げて、来年1年、旅に出ようと思っています。まあ、途中でやめるのもアリだし、行き先は、なんとなーく決めてるけれど、それも変更するかもしれないし……、という曖昧なゆる〜い感じで旅立ちます。

10年ぐらい前までは、あちらこちら世界中を移動していたのですが、2011年にイビザで居住許可を頂いてから、日本とイビザを行ったり来たり、たまにちょっと他のヨーロッパ圏へお出かけ……、みたいな生活を続けて来ました。私ごとではありますが、2年前に父を亡くし、それ以前は介護で日本に帰ったり、なるべく帰国するようにしたり、そんな経緯もあって、自由気ままに、気の向くまま旅を楽しむ、という時間から離れていました(それと大都市並みなイビザの家賃を月々支払ってると、金銭的にそんな余裕はなくなるしね)。

私は、独身貴族だし(笑)、子供もいないし、母も20年近く前に亡くなっているので、大概の皆さんのように家族や会社といったしがらみがなく、父の死から2年経って、気持ちも元気を取り戻したし、まずは、日本に帰って、実家に残された母の遺品の整理などをした後、世界に繰り出そうと思っています。もう、年齢も年齢で、いつまでこんなことができるかもわからないし、今やらなくていつやるんだ?やらなきゃ、死ぬ前に絶対後悔する……という焦燥感も手伝い(笑)、1度何か大きなプロジェクトでもはじまろうもんなら、気ままな世界旅なんて出来ませんしね。

とはいえ、春夏のどこかのタイミングでイビザに戻り、ヨーロッパをフェスやらリトリートやら友人目掛けて旅して(世界各地に住む皆さん、お声がけくださいませ)、16年ぶりにバーニングマンにでも行っちゃおうかとか、来年末パタゴニアのエクリプスも必須だな、とか……、夢は膨らむわけですが、いずれにせよ再来年の春までにはイビザに戻って来るつもりで出発します(2周目突入する可能性もなきにしもあらず……)。なので、レターフロム世界の各地から……、で、お便りさせていただこうと思ってますよん♪

では、次回のお便りまで、御機嫌よう。

 

[レター] a letter from IBIZA, Introduction

[レター] a Letter from IBIZA, Introduction 2

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