日時：2019年9月21~23（土~祝月）
会場：苗場グリーンランド

いよいよ開催間近となったSunshine Festival。2018年は会場を移動し、フェスティバル自体が大きく飛翔しただけに今年も期待と注目が多いに集まるところだ。

すでに開催されたGLOBAL ARKやRe:birth Festivalはどちらも好天に恵まれ、それぞれの持ち味を存分に活かして過去最高の出来栄えのパーティーとなった。Sunshine Festivalも是非、チームワークとオリジナリティを発揮して、最高のパーティーをメイクしてもらいたい。

Festival Tripでは直前情報としてオーガナイザーからSunshine Festival 2019について話を聞いた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

■新会場とデコレーション

今年からまた会場が新しくなります。2018年の内山牧場キャンプ場は標高が1200メートルあり、空がとても広く、遠くには山々の稜線が見えて、空気の気持ち良いところでした。しかし、いくつかの問題もあって、今年はまた会場を移動することになりました。

新会場の苗場グリーンランドはThe Labyrinthがずっとホームグラウンドとしてパーティーを開催していた場所です。それだけにLabyrinthのイメージが定着していると思うので、逆に「これがSunshine Festivalか！」と感動してもらえるように、フロア、DJブースなど会場のデザインにも例年以上に気合が入っています。全体に起伏が少ない平らな会場なので、今までよりももっとしっかりしたフロアが作れると思うので期待していてもらいたいです。

デコレーションは去年までと同じく 南アフリカのArtescapeが担当します。2011年にタイのThe experienceというパーティーに参加して彼らと出会い、そのデコレーションのクオリティに驚きました。その後もバンサバイという場所でのパーティーでもやはり彼らのバティックがデコレーションに使われていて、旅先での高揚感もあって話も妙に盛り上がり、勢いにまかせて南アフリカまで会いに行っちゃったんです。まさにSunshine Festivalにつながる旅のはじまりでした。以来、彼らとはずっと親交を続けていて、毎年日本に招聘しています。

世界3大トランス・フェスティバルとも称されるBOOM（ポルトガル）、OZORA（ハンガリー）、Univverso Paralello（ブラジル）をはじめ、今や世界中のビッグ・フェスティバルのデコレーションはほとんと彼らが担当していると言ってもいいくらい、あちこちのパーティーで引っ張りだこの様子ですが、日本国内でArtescapeのデコレーションを堪能出来るのはSunshine Festivalだけ。今年もどんな新作を披露してくれるのか、私たちオーガナイザーも楽しみにしています！

■プロジェクションマピングもパワーアップ

ArtescapeのデコとともにSunshine Festivalの名物の1つといえるのがAfterlifeのプロジェクションマッピングです。今年からプロジェクターをEPSON EB-L1750U(15000lm)にパワーアップしました。これまで使っていたのが12000lmですから、明るさだけでも3000lmもアップしています。

EPSONは誰でも知ってるメジャーなメーカーですが、実際に他のメーカーと比べても小型で明るいのが特徴です。今までよりもさらに繊細、鮮明、そして強烈な演出で夜のSunshine Stageを体験してもらえることになります。

■いつでも踊り倒せるタイムテーブル

音楽的な側面でいえば、フェスティバル開催中の2泊3日間、いつでもトランス・ミュージックで踊り倒せるタイムテーブルに注目して欲しいです。

音楽のジャンルが細分化されると同時に、ジャンル間のボーダーレス化も進み、ある程度規模の大きいフェスティバルだとテクノ、ハウス、ミニマル、トランス……と、いろいろな音楽を楽しめるフェスの方がむしろ主流になってきていると思います。ただ、トランス愛好者の中には踊って、踊って、とにかくガッツリ踊り倒したい！っていう人も多い。

Sunshine Festivalでもいろんなジャンルの音楽が聴けますが、2つあるステージのうちどちらかは必ずトランス・ミュージックがかかっているようにタイムテーブルを組んであります。メインのSunshine Stageは夜中に音が止まりますが、その頃にはセカンドのDream Temple Stageがトランスにシフトしているという流れです。なので「音楽は良かったけど、なんか踊り足りないな……」なんてことはありません！

■注目のラインナップ

インターナショナル・アーティストはMandala、Anesteticなど、今年もNano Recordsの所属アーティストが多いです。Nanoとは2012年からの出会いをたいせつに付き合いをしていて、その立役者であるDALAも再来日です！

モロッコ出身のDaRoomも南アフリカと関係が深く、ガールフレンドと一緒に南アフリカに住んでいて、Artescapeと組んで今や南アフリカのパーティーには欠かせない存在になっています。

ロシアンダークサイケの代表格FUNGUS FUNKは16年ぶりの来日となります。攻撃的なベースラインとサイケデリックな展開でダークな世界に包み込まれたと思いきや、シリアス・ミドル風なエネルギッシュなベースでフロアに送り返される……、ミッドナイトにピッタリのスタイルです。Afterlifeのパワーアップしたプロジェクターとコラボした「音と光の旅」を是非とも満喫してもらいたいと思っています。

そしてElectric Universeは昨年に引き続き、2年連続でヘッドライナーとして登場、私たちの熱意が伝わった形です。昨年同様、今年も彼のプレイは必聴です。Festival Tripに掲載されたCHUNさんのレポートを読むと、今年のOZORAではSpace TribeのOlli WisdomとのユニットESPで大炸裂していたみたいですね♪ その勢いをそのままSunshineのフロアに持ち込んでもらいたいと思います。

また、Dream Temple Stageの方はダンスミュージックだけでなく、ヨガやセレモニー、キッズ向けのコンテンツなども取り入れて、オルタナティブな空間を創り上げています。

■DJ Tsuyoshiのエピソード

DJ Tsuyoshiは言わずと知れた日本人トランスDJのパイオニア。経験、実力からいっても国内最高峰のDJだと言えます。数週間前に開催されたテクノ・パーティー GLOBAL ARKでは大トリをKEN ISHIIが務め、懐の深いDJプレイでダンスフロアをまとめあげたと聞きましたが、DJ Tsuyoshiにもベテランならではのスタイルで若者から年配の人たちまでを魅了し、会場全体を包み込むようなストーリー感あるプレイを期待しています。

Tsuyoshiさんと古くから親交のあるスタッフから聞いた話があります。何年も前の話なんですが、柏市で行われたパレードにTsuyoshiさんがDJ出演することになっていたんです。ドイツのラブパレードのようにトラックの荷台にDJブースを組んで、音を出しながら市内をパレードする予定でした。警察にももちろん許可をとってあったんですが、パレードがはじまってすぐに中止させられたそうです。

で、Tsuyoshiさんの強い要望で、公園の駐車場に場所を移し、雨の中で約2時間DJをやり続けたと。オーディエンスはたった7人しかいなかったのに、Tsuyoshiさんは本気でプレイしていたらしいです。中には普段トランスなんて全然聴かないランニング途中の女性もいて、汗だくで踊っていたそうです。

Tsuyoshiさんは、「オーディエンスが何人かは関係ない、目の前にいる人たちに踊る楽しさを伝えたい」と話していたそうです。やはり無名のころからイスラエルでガチンコの現場をこなしてきた人だけに、志というか、信念のある人なんだと感じました。是非、Sunshine Festivalのオーディエンスも、その信念に触れて体験して欲しいと思います。

■ゴミは持ち帰らずに

パーティ中に出たゴミは持ち帰らず、わたしたちにお預けください。

昨年までに引き続き今年もSunshine Festivalではパーティ中に出たゴミを『すべて有料で引き取る』取り組みをやらせていただきます。この取り組みはSunshine Festivalがゴミ問題を真剣に考え抜き、初回の2013から貫き通している来場者への配慮の1つです。帰りの車にはゴミではなく、たくさんの思い出を詰めて帰って欲しいという気持ちで続けています。

入場時にゴミ袋を購入していただき、4種類に分別したゴミを会場内のゴミステーションにお預けください。また、安全面の配慮からビン類の持ち込みは一切禁止とさせていただきます、ご注意ください。

■会場近くのバス停から送迎タクシー

公共機関を利用してご来場される方へ！！会場近くのバス停より会場入り口まで、送迎タクシーが利用できることになりました♪

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

さて、いよいよ開催まで秒読みとなり、参加者たちの期待も右肩上がりに上昇中だろう。

2018年は当日券も途中で売り切れてしまい、会場まで来たにもかかわらず入れなかった人もいたと聞く。今年もすでに前売り券は販売終了、当日券狙いの参加者も早めの会場到着を目指したい。

サナギから蝶へと飛翔したSunshine Festivalが新会場でどんな舞いを見せるのか、1人でも多くの仲間たちと一緒に体験したいと思う。

Sunshine Festival 2019