[レポート/前編] OZORA Festival 2019

LIQUID SOUL @ OZRA 2019
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※ 本記事に登場する伝説的アフロビート・ドラマー Tony Allen氏が2020年4月30日他界されました。ご冥福をお祈りいたします。R.I.P. Tony Allen.

 

texts, photos and movies : CHUN

日時:2019年7月29日~8月4日
会場:DSDPUSZTA、HUNGARY(ハンガリー)

ポルトガルのBOOM Festival、ブラジルのUniverso Paralelloと並び、世界三大トランス・フェスティバルの1つと称される、ハンガリーのOZORA Festival。ハンガリーのパーティーに行くのは、2004年に首都ブダペスト近郊の平原で行われたGoa Gilのパーティー以来、15年ぶりだ。

Goa Gil @ HUNGARY 2004

その年はハンガリーのGoa Gilのほか、ドイツのAntaris Project、Voov Experience、ポルトガルのBOOM Festival、スイスやスペインのパーティーなど、ヨーロッパ各国のトランス・パーティー・フェスティバルをまわったのだが、OZORA Festivalはまだ開催されていなかったのか、話題にする人もおらず、名前すら聞いたことがなかった。

ハンガリーのGoa Gilのパーティーは、パーティーのオフィシャルHPなどもなく、Goa GilのHPに掲載されていたオーガナイザーのメールアドレスにメール連絡してアクセス方法を問い合わせ、電車やバスなどの公共交通機関を利用して足を運んだ。お客さんはハンガリー人がほとんどで、200~300人ぐらいと小規模なパーティーだった。外国人も少しいたのかもしれないが、東洋人は僕1人だった。

西ヨーロッパのインターナショナル・パーティー・フェスティバルが、大規模で洗練された煌びやかな印象だったのに対し、ハンガリーの同パーティーはどことなく垢抜けない田舎の草パーティーという印象だったが、そこはレジェンドGoa Gilのパーティー。夜からはじまって、次の日の夕方過ぎまで、24時間近くやってた。僕も前日の夜から次の日の夕方過ぎまでいて、しっかりと楽しませてもらった。

月日は流れ、ハンガリーのトランス・パーティー・フェスティバルは、OZORA Festivalの名前がハンガリーのみならず世界中に知れ渡ることになった。日本でもOZORA One Day in Tokyoが開催されていたので、OZORA Festivalの存在は僕もずっと気になっていた。会場となっているオゾラ村は、1999年8月皆既日食フェスティバル、Solipse Festivalが開催された場所だ。

[レポート] SOLIPSE(Eclipse Festival in Hungary 1999)

1999年のSolipse Festivalには参加していないが、それから20周年にあたる今年のOZORA Festivalは、きっとスペシャルなフェスティバルになるに違いないと期待して、初参加を決め、15年ぶりのハンガリーに向かった。

 

 

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■7月27日(土)

OZORAへ

トルコのイスタンブール経由で、ハンガリーの首都ブダペストへ。ちょうど台風が来ていて、「飛行機、大丈夫かなあ」と少し心配していたが、出発直前で台風は温帯低気圧に変わり、ほぼ定刻通りのフライトだった。

経由地、2019年4月より移転したイスタンブール新空港では、同地を代表するモスク、ブルーモスクやアヤソフィアをモチーフにしたサイケデリックなVJが興味深かった。

空港

空港

 

 
■7月28日(日)

日本を出発した翌朝、ハンガリーのブダペスト空港に到着。空港内には、OZORA Festivalに参加しそうな人がたくさんうろついている。

OZORA FestivalのオフィシャルHPで予約していたシャトルバスにて会場へと向かう。シャトルバスは事前予約・クレジットカード決済で、片道30ユーロ・往復60ユーロだった。規定では、指定時間以外のバスには乗車できないとのことなので、乗り遅れには十分に注意されたし。飛行機が遅れなくて本当に良かった。

何人かで行くのなら、ブダペスト空港からレンタカーで行くのもいいだろうが、1人2人と少人数で行くのなら、ブダペスト空港から会場までの直行シャトルバスが、やはり便利だろう。

シャトルバス to OZORA

ブダペスト空港はこじんまりとした空港で、シャトルバス乗り場も迷うことはなかった。空港の到着階にはスーパーマーケット(毎日05:00~22:30 OPEN。2019年7-8月情報)もあったので、ブダペスト市内まで出なくとも、水、お酒、お菓子、食料など、ある程度の物は空港内で買うことができる。もっとも、OZORA Festivalの会場内には、ミニスーパーなどがあり、水1.5リットルのペットボトル×6本セットなどを販売している店もある。荷物になるので重たい水ペットボトルなどは、空港でたくさん買わなくてもいいだろう。

空港内スーパー OZORA

シャトルバスの待ち時間、空港の無料Wi-Fiに接続して、ブダペスト周辺の天気予報も見ておく。今は晴れていて、日差しが強く屋外に出ると汗が噴き出てくるほどだが、午後から雨マーク……。翌日月曜日と金曜日も雨マークが出ていたが、OZORA滞在中の他の日は晴れマークになっていたので、天気はおおむね大丈夫そうだ。

シャトルバスはほぼ定刻通りにブダペスト空港を出発。空港近くの駐車場で別のバスに乗り換えて、会場に向かう。しばらく高速道路を走り、その後、一般道に入る。車窓からはハンガリーの田園風景が続いた。シャトルバスHPでは3時間ぐらいかかることもあると記載があったが、2時間ほどで会場の入口に到着し、バスを降ろされた。ちょうど雨が降り出した時間だった。幸いバスを降りた場所には大きな木があったので、木の下に荷物と身を寄せて、しばらく雨宿りした。

「早速、雨か……、空港で見た天気予報どおりだったな……。」

この時期のハンガリーの日没は20:20頃。会場入口に到着したのはお昼過ぎだったから、日没までまだまだ時間はたっぷりある。雨の中、テント場を探してテントを張るのは避けたかったので、雨宿りしながらしばらく様子を見た。1時間ほどで雨が止み、歩いてキャンプサイトに向かった。

OZORA 2019

入口にはOZORA Festivalの写真でよく見かける「WELCOME TO PARADISE!」の門があり、写真を撮ったが、あいにく雨上がりの曇天だった。入場口でOZORA FestivalのオフィシャルHPで購入した入場チケットを見せて、リストバンドを受け取った。日本では毎年Grasshopper Recordsが入場チケットを取り扱っていて、HPから日本語で購入できるそうだが、今年はかなり早めに売り切れたと聞いたので、日本語での手続きを希望の人は早めに購入したほうがいいかもしれない。

「OZORA Festivalの会場、かなり広いよ」

出発前に知人から聞いた話のとおり、会場はかなり広かった。キャンプサイトは広範囲に広がっており、初めて来たので土地勘もない。どこにテントを張るのがいいのかさっぱりわからなかったが、とりあえず入場口からしばらく歩いて、テントが張れそうな空きスペースを探した。MAIN STAGEでオープニング・セレモニーがはじまるのが、翌日7月29日(月)20:00からだから、セレモニー開始までまだ24時間以上も前だったが、キャンプサイトの半分以上は埋まっている感じだった。

OZORA 2019 MAPOZORA 2019 MAP

荷物も重かったので、キャンプサイトをくまなく見てまわることはできなかったが、帰りもシャトルバスを利用するので、帰りのシャトルバス乗り場から遠すぎず、かつフロアに行くにも遠すぎない場所で落ち着きたい。入場口でもらった会場地図を見ながら探したところ、幸い木陰のスペースを見つけたので、そこにテントを張った。太陽の当たるテント場だと、晴れた日中は暑すぎてテントの中にいることができない。長いフェスティバル生活において、夏の太陽の日差しを遮る木陰のテント場は、かなりポイントが高い。

テントを設置した後、少し休んで、会場の散策に出掛けた。広場から坂道を降りてマーケットエリアに出ると、一気に視界が広がった。
広い通りに多数の店が並んでいる様子は、「何となく日本のフジロックフェスティバルに似ているなぁ」という第一印象だった。

OZORA 2019

MAIN STAGEは立ち入り禁止のテープで囲われていて、まだ中に入れなかったが、OZORA Festivalのスタート時からあるというPUMPUIと、THE DOMEではすでに音が鳴っていた。THE DOMEでは、Shiva Valley RecordsのNigelがプレイしていて、翌日のオープニング・セレモニーまで待ちきれないオーディエンスたちが踊っていた。

OZORA 2019

前日からのフライトで少し疲れていたので、マーケットエリアのフードコートで夕食を食べて、早めに休んだ。

OZORA 2019

 
 
■7月29日(月)OZORA Festival 1日目

 

雨こそ降ってはいないものの、この日も朝からあまり天気が良くなかった。しかし午後になると太陽が顔を出し、天気は次第に良くなってきた。

OZORA 2019

マーケットエリアを歩いていると、知った顔に会う。ヒトミさんという日本人女性で、2016年インドネシア皆既日食、2017年オレゴン皆既日食、2018年Antaris Project、2019年Hill Top Festivalと、ここ数年の海外のパーティー・フェスティバルでよく見かける人で、つい先日の2019年Hill Top FestivalのAfter Partyで初めて話をした。ヒトミさんはOZORA Festivalに参加するのはこれで6回目とのことで、

「OZORAって、結構雨多いんですか?」

とベテランの彼女に聞いたところ、

「年によるかな。全然雨降らない時は、昼間は40℃以上の灼熱の気温で、砂埃で大変だった年もあるし」

とのことだった。

「例年、週末の金曜日・土曜日・日曜日にかけて、参加者が多くなるんだけど、今年はすでに週末ぐらいの人が入ってる感じ」

1999年のSolipse Festivalから20周年にあたる今年のOZORA Festivalに、僕と同じように何かしらの期待を持って来た参加者も多いのかもしれない。

OZORA 2019

フードコートで食事をしていると、別の知った顔を見かけたので声を掛けてみる。中南米を旅行している時にメキシコとグアテマラで会ったヨーシーという旅友達で、メキシコでは同じ宿に泊まっていたので、一緒にメキシコのパーティーに行ったりもした。その後、ヨーシーはオーストリア人と結婚して、ヨーロッパが拠点となり、日本にはそんなに帰ってきていない。一時帰国時に会ったこともあったが、最後に会ったのいつだっけ?という感じで、OZORAに来ることも聞いておらず、久しぶりの嬉しい再会だった。オーストリアからハンガリーは距離的に近いこともあり、ヨーシーも過去に何度もOZORAに参加していて、

「マーケットエリアでお店を出しているので、覗いてみてよ」

とのことだった。

夕方、OZORAのオフィシャル・フォトグラファーでもあるMAGUさんと会った。ちょうどMAGUさんはオープニング・セレモニー前のカーニバルを撮影していた。僕はあいにくカメラをテントに置いたままだったので、MAGUさんにオープニング・セレモニーのことを聞いた後、カメラを取りに一度テントに戻った。

テントでカメラの準備をして、オープニング・セレモニーが行われるMAIN STAGEに向かった。オープニング・セレモニーは20:00スタートで、開始まで時間の余裕はあったが、MAIN STAGE周辺はオープニング・セレモニーを待ち侘びるオーディエンスたちで、すでにいっぱいだった。その様子は、皆既日食を待ち侘びるオーディエンスたちの姿に重なるものがあり、気持ちも盛り上がってきた。

OZORA 2019

日没前の20:00、いよいよOZORA Festivalのオープニング・セレモニーがスタート。

OZORA Festivalの参加者は、OZORIAN(オゾリアン)と呼ぶそうなのだが、馬に乗った人たちがMAIN STAGEに走り込んできた後、MAIN STAGEの立ち入り禁止のテープが解かれ、数千いや数万?のオゾリアンたちが一気にMAIN STAGEに駆け込んできた。MAIN STAGEのスピーカーからは爆音が鳴りはじめ、オゾリアンたちは待ってましたとばかり、歓喜の声を上げながら踊り出す。MAIN STAGEのオープニングは、Strontium Dogsという聞いたことのないアーティストだったが、ステージ上の人物を目視すると、イギリスのベテランアーティスト、Eat Staticがプレイしていた。

OZORA 2019

OZORA Festivalは、オープニングから最高潮に盛り上がっていた。オープニング・セレモニーの噂は聞いていたが、これは一見の価値ありだと思った。可能であれば、やはりOZORA Festival初日から参加できるのがベストだ。

その後、MAIN STAGEでは、同じくベテランのデンマークのKoxbox、富士山の麓で開催されたGreen Magic 2018にも出演していたスイスのStereoxideと続いた。MAIN STAGEがはじまったことで、本格的に盛り上がってきたOZORA Festival。どんなフェスティバルになるのか楽しみだ。

KOXBOX @ OZORA 2019

OZORA 2019

 
■7月30日(火)OZORA Festival 2日目

OZORA 2019

天気は朝から晴れ。前日夜遅くまで遊んでいたので、ゆっくりの起床。この日の昼間は、会場の北に位置するHEALION、AMBYSS、湖などを見てまわった。

夕方18:00から、PUMPUIのAlex Tolsteyを見に行く。ステージ上ではMAGUさんが、DORAGON FLYのTシャツを着たAlex Tolsteyを撮影していた。

OZORA 2019

その後、MAIN STAGEを展望できる丘へ夕日を見に行く。この丘は、OZORA Festivalの絶景ポイントの1つと言っていいだろう。MAIN STAGEのすり鉢状の地形は、南米ボリビアの首都ラパスを思い起こさせる地形で、広い会場の中でも特に印象的なエリアだ。この日は天気が良く、素晴らしい夕日を見ることができた。

OZORA 2019

OZORA 2019

日没後は、MIRADOR周辺を散策した。MIRADOR周辺はサイケデリック・アートが密集していて、夜のライトアップとVJが綺麗で、散策の楽しいエリアだ。

 OZORA 2019

 OZORA 2019 V

 OZORA 2019  

 OZORA 2019

 OZORA 2019

夜、THE DOMEのYUTAとDJ K.U.D.Oを見に行った。両者ともさすがのナイスプレイで、THE DOMEに集まったオゾリアンたちを盛り上げていた。次のMASAまで見たかったが、体力が続かず、テントに戻って休んだ。

 

 
■7月31日(水)OZORA Festival 3日目

OZORA 2019

天気は朝から晴れ。09:30からMAIN STAGEでは、イタリアのPleiadians aka Etnicaが登場。個人的には、Etnica名義よりもPleiadians名義の彼らが好きだ。

1997年リリースのPleiadiansの「I.F.O.」は、銀河の彼方までぶっ飛ばしてくれる、シーンを代表する名盤だと思う。早い時間だったこともあり、フロアも比較的空いており、Pleiadiansのプレイを楽しませてもらった。

ETNICA @ OZORA 2019

14:00から、スイス人のLiquid SoulがMAIN STAGEでプレイ。

OZORA 2019

LIQUID SOUL @ OZORA 2019

「CHUNくん!」

と、MAIN STAGEのフロアで声を掛けられた。Festival Tripにもときどき登場するアツシ(ATS)くんで、トルコ皆既日食フェスティバルで初めて会い、最近は東京・下北沢のcafe Stay Happyでもよく会う。

「モスクワ経由のアエロフロート航空で来たんだけど、荷物がロストして……」

と、OZORA Festivalまで辿り着くまで、なかなか大変だった話を聞いた。

MAIN STAGEはLiquid Soulも、その次のRising Dustも盛り上がっていた。

OZORA 2019

17:00になると、一旦MAIN STAGEの音が止まった。OZORA FestivalのMAIN STAGEは、毎日17:00または17:30に1度音が止まり、3~3時間半ほど小休止となる。この小休止の時間に、スタッフがMAIN STAGEのゴミ拾いなどの掃除をして、またステージのメンテナンスなどを行っているのだろう。

OZORA 2019

OZORA 2019

OZORA 2019

夕方、地元ハンガリーのTsubiをPUMPUIに見に行く。Tsubiはインドのゴアでもよくプレイしているようだ。

OZORA 2019

OZORA 2019

OZORA 2019

22:00から、イギリスのMirror System a.k.a. System 7をTHE DOMEに見に行った。スティーヴ・ヒレッジ(Steve Hillage)とミケット・ジローディ(Miquette Giraudy)の夫婦のユニットで、日本でもよくプレイしている。今回はSystem 7名義ではなく、Mirror System名義での出演だったので、BPM遅め、ゆったりめの楽曲をメインにプレイしていたと思う。

OZORA 2019

OZORA 2019

OZORA 2019

同じ時間のMAIN STAGEでは、ドイツのElectric Universeが出演していた。その後、イギリスのSpace Tribeとのユニット、ESPとして、2人でステージに立っていた。Mirror Systemを途中で切り上げて、MAIN STAGEのESPを見に行ったが、Space Tribeは20年前のSolipse Festivalオフィシャルムービーでのプレイを彷彿とさせる、いやそれ以上のアゲアゲ具合で、Electric Universe、Space Tribe、両名とも、「誰が見ても絶好調!」というパフォーマンスで、見ているこちらも気持ちが良かった。

OZORA 2019

OZORA 2019

個人的には、今回のOZORA Festivalのベストアクトの1つだったと思う。動画も撮影したのだが、なぜかスローモードで撮影しており、音が入っておらず、撮影失敗。。ESPのプレイの様子をお見せできず残念だが、今後、両名が共演するパーティーは、是非行ってみたいと思えるくらいの良さだった。

その後、Space Tribe単独でのプレイに変わったが、ゴロゴロと何やら雷の音が聞こえはじめ、雨がポタポタとパラついてきた。

「これは大降りになるな……」

と思い、Space Tribeに後ろ髪引かれつつも、一旦テントに戻った。テントに戻った頃には、大雨になっていた。早めに避難して良かった。

OZORA 2019

 

 

■8月1日(木)OZORA Festival 4日目

雨の中テントに戻ったものの、実はこの日はもう1つ是非見たいアーティストがいた。日付が変わった深夜00:30~02:30、DRAGON NESTに登場するTony Allen & Jeff Millsだ。

Tony Allenはナイジェリア出身のドラマーで、アフロビートで有名な故・フェラ・クティの右腕として活躍した人物だ。Jeff Millsはアメリカのデトロイト出身、1989年Underground Resistance(UR)をMad Mikeと結成、デトロイト・テクノのオリジネイターの1人だ。OZORA Festivalでは、過去にレゲエ・ダブのLee Perryなど、トランス以外のアーティストも招聘してきた実績がある。

Jeff Mills @ OZORA 2019

外は強い雨がまだ降り続いていた。1度テントに戻って、汚れていた足も綺麗にして小休止したので、この雨の中、再出動するのはかなり億劫だったが、今後彼らのプレイを見るチャンスはなかなかないと思ったので、意を決して、折りたたみ傘を差しながら、Tony Allen & Jeff Millsの出演する、DRAGON NESTに向かった。

雨のDRAGON NESTに到着したものの、すでに出演時間のはずなのだが、この雨のせいか音も止まっており、ステージに誰もいない。フロアにも人はまばらで、オゾリアンたちの多くは、屋根のあるスペースで雨宿りしていた。まあそうなるよな……。

しかししばらく待っていると、Tony Allen & Jeff Millsがステージ上に現れ、彼らのプレイがはじまった。雨は降り続いており、フロアにも人はあまりいなかったが、かなりの好演奏で、個人的にはとても楽しめた。後半は雨も小降りになり、フロアにも人が集まりはじめ、最後までとても良いプレイを楽しませてもらった。先のElectric Universe、Space Tribeとのユニット、ESPとは音楽性はだいぶ異なるが、個人的にはESPと並び、今回のOZORA Festivalのベストアクトの1つだったと思う。

OZORA 2019

その後、雨も止み、深夜のPUMPUIやMAIN STAGEにも足を運んでみた。MAIN STAGEでは、ロシアのPsykovskyがプレイしており、雨上がりのMAIN STAGEに爆音を響かせていた。

OZORA 2019

OZORA 2019

 

中編に続く……)

[レポート/中編] OZORA Festival 2019

 

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