Ree.K DJ活動25周年記念2 インタビュー(後編)

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Ree.K DJ活動25周年記念インタビュー(前編)からの続き。
Ree.Kはヒーラーとしても活動されてますが、ヒーラーとはどういうものなんですか。

「ヒーリングはいろいろあると思うけど、私の場合はシンクロ現象みたいなのに近いかもですね。波長合わせというか??? 波長を合わせるようにすると、その人の過去の出来事、その箇所がどうやってケガしたのかなどが映像で見えたり、理解という形でやって来たりします。それを感覚で辿ったりしながら、流れが滞っているところに手をあてて流したり、新たなイメージをその箇所にぶつける、という感じかなー 。でも同じ場所にいなくても、世界のどこにいてもわかるし出来ます。なんというか、私はエンパスという部類の人らしくて、人のものがどんどん自分に流れ込んできてしまって子供の時から相当混乱してたというか……。ヒーラーになって人の流れをたどるようになってから自分の中のものがようやく判別できてきた感じです。

エンパスとは?

世の中には、他の人よりも感性が鋭く敏感な人が少なからず存在します。人ごみに行くとなぜか疲れやすかったり、人の痛みを必要以上に自分のことのように感じてしまったり……。 あなたには、そのようなことはありませんか? もし、あなたがそんな自分を「変わっている」「他の人とちがう」と思い悩んでいるのであれば、それは大きな間違いです。もしかすると、あなたには「エンパス」という力があるのかも知れません。エンパスとは、共感・共鳴力が高くて、心のどこかで霊的成長を望んでいる人のこと。つまり、他の人が感じていることを、まるで自分のことのように感じる力…すなわちエンパシー能力を持っている人が「エンパス」なのです。
(出典:セレンディピティ

 

一時期はチャネリングのように、何かの存在から思考中に強制的に割って入るみたいに話しかけられたりもありました。『物事は全てが中立です。なんでもありません。ただ、“あなた”がそれをいい、悪いと決めていてそれに縛られているだけなんですよ』などなど。交通事故の怪我をきっかけに鮮明に聞こえて意思疎通ができる状態が3年間くらい続きましたが、この存在たちとの対話を通して大きな気づきを何度も得ました。

Ree.K

今は、どっちかというと、エネルギーの流れや身体の中で起こっていることがよくわかります。まさにレントゲンみたいに。感覚を少しだけ切り替えてエネルギーの流れを辿っていけば見えてくる。神経、骨、消化器系、筋肉、、など集中しさえすれば微細な部分までわかる。そこにレイキのパワーを借りつつヒーリングに活かしています。

今……、あなたの身体のこともわかりますよ」

ええええええええ!!!

「わかりますよ、ちょっと待ってね……。ちょっと時間が必要……、……、……、いや、ぼやけてしまってダメだーー! ついさっきビール1本飲んだばかりなので! 後日また改めてやって報告します」

ガーン、残念! 例えば他人からエネルギーやパワーを奪ったり、あるいは逆に与えたり(かなり直接的に)、といったことは可能なんですか?

「やれば可能だと思いますよ~。でもそれは気功に近いものですよね。私はレイキをやっています。他人や自分のパワーをやり取りするのはレイキの本質に沿わなくなってしまうのでやりません。

 

reek_longphoto by Noboru Miyamoto

レイキとは、それこそ空間のそこら中に満ち満ちている周波数の、最も高いところに位置する周波数のことを指しています。この世で最も高い音ということです。人びとはこの周波数のことを“無条件の愛”、“神”、“レイキ”……、いろんな名前をつけています。それを流していくものです。自分のパワーは使いません。自分のパワーを与えようとすると逆にレイキがうまく入っていきません。かわいそうだとか同情したりもダメ。うまくヒーリングできなくなる。だから、物事のありのままだけを見る、という自分自身の魂のレッスンにもつながっています。まず自分がありのままに在って、ありのままに辿って、ありのままに流す。それだけです」

ある友人が、Ree.Kのデザインは輪廻を意識してる、と言っていました。Ree.Kの好きな手塚治虫の『火の鳥』にしろ楳図かずおの『イアラ』にしろ輪廻転生がテーマになっている部分もあると思いますが、実際輪廻転生や前世などについてどう考えていますか?

「輪廻転生は子供の頃から興味があって、自分なりに色々調べています。前世について研究されている博士の本を読みあさったり、ドキュメンタリーを観たりして、前世の記憶がある人のケースを何度も目の当たりにしているので、私の中では輪廻は確実にありますね。

火の鳥 輪廻転生

人は死んで身体は滅んでも魂や意識は絶対に死なないし滅びることがない。前回生きた人生でやり残したこと、思い直したいもの、それを次の人生で課題として設定し、実際にトライしながら魂を磨いていくという、とてつもなく壮大なものだと考えています。何人たりとも他人の魂をいじることはできない。いじることができるのは自分の意識や魂だけ。例えば、あの人に傷つけられた、と思うのは、それは自分の受け止め方や価値観が自分の魂を傷つけているだけで、他の誰も自分の魂を傷つけるなどということはできないと思います。

しかし究極的には“あの人”も“この人”もすべては大きな自分の宇宙の一部。すべてが自分からはじまり、自分の中で体験して自分に還るもの」

DJはある意味シャーマン的な役割を課せられているわけですが、特に日本では昔からシャーマンは女性が多かった(ユタとかイタコとか卑弥呼とか)と思います。Ree.Kはご自身のことをどう考えていますか? 一部では磁場装置を使っているという噂もありますが……。

「磁場装置!!
のようなものを使っていますよ。DJブースの足元に、ときどき周囲10メートルくらいの空間をゼロ磁場にする秘密道具をおいています。空間に音波が進んでいく時、磁場の乱れが多少なりとも影響するらしく、磁場をまずクリアにすれば音波の流れもクリアになるというもので。実際使うとDJモニターからの音がより微細なところまで聴こえるので。

Ree.K ヒーラー2017 photo by MAGU

私はDJをやっていて調子が良くなってくると、自分自身がなくなって、ただの音のパイプ役、いわばシャーマンみたいになる時があります。テレパシーばしばし状態です。あらゆるものが直感という形で降りて来るので、委ねる。私にとってこれがベストの状態。奇跡的と感じるようなことが起こる。ユタ、イタコなどシャーマン的存在に女性が多いというのは良くわかりますね。頭をよく使う男性よりも、直感でいく方が多いからじゃないですかね」

DJ活動25周年ということですが、はじめた頃と今とでシーンは変わってきていますか。

 「私がDJを始めた90年代初頭は、クラブシーン全体がまだまだ小さかった中でパーティシーンが生まれ、次の段階へと移り変わる最中だったというか、とにかくすべてが初めてで、すべてが実験的でいろんなことを模索していたような時代でした。ただただ楽しみたい情熱、未体験ゾーンへと突入していくワクワク感にシーン全体が浸っていたような感じがします。

Ree.K_19921995 photo by MASA

今の時代はというと、DJを始めることはすごく気軽なものになったけれど、2000年前後のピークと比べて若い人たちが入ってこなくなり、全体の人口は減った感はありますね。でももうすっかり日本のシーンは成熟していて、場所も増えたしDJさんやパーティオーガナイザーの数も増え、PA、デコレーションなどもパーティシーンならではの人たちが大幅に増えました。設営や撤収も正確で早いし、自分たちの役割をこなす手際も当時と比べると格段によくなりました。機材類のクオリティも常に最先端で、これらは本当に世界中に誇れるレベルだと思います。

Ree.K_19981998 photo by Kotaro

Ree.K_19991999 photo by Kotaro

しかし形成されてゆくに従って同時にムラ社会、ライバル意識のようなものも垣間見られるようになり、パーティに対するごくごくシンプルなパッションや愛が薄まってきているように感じることもあります…。いまや毎週どこかであるものだし、もっともなことだとも思います。 それほど根付いたとも言えるでしょう。 でも、私にとってパーティとはもっとスペシャルなもので、ひとつになる場。ライバル同士でもその時だけはそういうことを全部忘れてひとつになって思い切り楽しむ、という空間であってほしい」

Ree.K ラスト2017 photo by MAGU

海外での活動についても教えて下さい。

「ラブパレード時代にベルリンに招待されて今まで何度かやっています。いいところです! ドイツのテクノシーンはアンダーグラウンドなものではなく、国民全体の生活にがっちり溶け込んでいます。

オーストラリアも何度も行きました。最初に行ったのは20年前ですが、2012年の皆既日食で久しぶりに訪れた際、いまだに当時のことを覚えてくださって足を運んでくれた人がたくさんいました。

あと、90年代にイスラエルのレーベルから何枚かシングルなどをリリースしていたので、当時から私の名前はイスラエル国内では一部の人たちに認知はされていましたが2015年になって初めてフェスティバル出演のために訪れました。4000人規模のフェスティバルでした。 イスラエルは若い人たちが多いですね。兵役もあるので、鍛えられた身体をした若者も大勢いる。可愛らしい女の子たちも大勢いて、全体がとにかく元気一杯のエナジーのかたまりで、笑顔で飛び跳ねてパーティをエンジョイしていました。ここでも全体がひとつになってスパークし、大きなうねりになっている様子を目の当たりにして、胸がいっぱいになってしまい思わず涙ぐんでしまいました……。 

この人たちを完全ロックして来ました!その瞬間はもう凄まじかったです。4000人が一つになって、その一体感から放たれるエネルギーに、またしても”やっぱりコレだ!!”と圧倒されてしまいました。 とにかく全ての人たちがキラキラ輝いていてとても礼儀正しく、日本から来た私のことを心から歓迎してリスペクトしてくれて、とにかく透き通った愛がひしひしと伝わって来て、、未だに思い出すたびに感謝の気持ちで胸がいっぱいになります……。 感極まって、フェスティバルのスタッフ達ひとりひとりに、永遠に続けていこうね! と声をかけてまわりました。

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2017年の夏は、ポルトガルで2年に1度開催されているZNA Gatheringでもプレイしました。オールドスクールのゴアトランスをやりました。ただ、ロストバゲッジで空港から荷物が5日間も引き取れず、当日もそのトラブルを抱えながらも、ベストを尽くしました。ここで思いのほか大絶賛を頂いてしまって、2019年の次回のZNA Gatheringにも出演が決まり、2018年は春のベルギーとギリシャツアー、そして夏はポルトガルのBoom Festivalでもやることが決まりました」

2018年はますます楽しみな年になりそですね。最後にRee.Kからまとめの言葉をお願いしますm(_ _)m

「今年でDJ活動も25周年となりました。夢中になって気がついたらあっという間でした。1992年にDJを始めて以来、ずっとこれで生活させていただいています。

DJ活動は、私という人間からあらゆる方向性に向かって放たれるものの破片を、ひとつの流れにして紡いでいく表現手法であり、世の中にたくさんある面白い音楽を私という風味を加えて紹介する場であり、フロアにいる人びととの言語を超えたコミュニケーションでもあります。

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若い頃は、繊細すぎる自分が好きではありませんでした。それもあってハードコアやパンクに流れていました。反抗的でグレていたし、迷惑もたくさんかけた。でも、ヒーリングにしても音楽にしても、自分のこの繊細さを逆に活かせる場となっていて、25年経ったいまもこうして音楽を続けていられることには、いまでは感謝の気持ちしかありません。

また、いろんな場面で語っていますが、その時の自分のすべてが音に出てきますね。焦り、迷いなんかも丸ごと出てしまう。私は、ただただ刺激的な音、面白い音に出会うことがとにかく楽しくて、出会った時の印象や感動以上のものにして流して聴かせたい。というより、まず自分がそれで感動したい。とにかくこの世に面白い音がある限り、これからもずっとこの表現活動を維持していきたいのです。

ree.k tittle2017 photo by JIROKEN

自分にしかないもの、自分の感覚を大切にしたくて、だからこそ下手や手抜きはできないし、毎回がプロフェッショナル意識、ガチンコの真剣勝負。 。その時の自分のすべてがそこに出てしまうならば、なるべく安定した音をキープしたい。そのためには基盤となる自分の魂を安定させたり向上させていかなくては、という意思があって、それは当初からまったく変わらないどころか、ますます固まってきています。ある種の精神修行みたいなものですよね。不動心、大局観、大きな愛といったものをガッチリ身に付けたくて。これからも変わらず音楽活動を維持していくためです。覚醒へ向かって。あらゆるものからの解脱、解放に向かって……。

ある意味、人間の持つ、ドロドロしたような低いところを揺さぶって、解き放って、一気に高みまで昇華させようという試みでもあるというか、私自身の心の解放をそのままフロア全体の解放へと繋げたいというか、その逆でもあるというか……。全体が”いま”にあることで……。
言葉で説明するのはとても難しい。でも自分には伝えたいこと、表現したいことがたくさんある。いつもある。だからこそ音で伝えているつもりです。 結局この世は愛なんで、それをどう育てて高めるかということが一番のテーマ。これはとにかく私そのものなので」

 photo by Noboru Miyamoto

インタビューは以上で終了だが、後日Ree.Kからメッセージが届いた。

「身体を観させていただきました!! いい感じで健康体だと思いました! ただ、いま右の歯に多少トラブルがあるのか、左側メインで噛んでいますね。それと、お腹も壊しやすいタイプかなと感じました」

むぅ……、実は2ヶ月ほど前に右の奥歯が根元から折れ(歯の中で虫歯が進行していた)、まだ治療していないため食事は主に左の歯で噛んでいる……。マジか、ピンポイントで当たりだ……。
 
Ree.K DJ活動25周年記念バイオグラフィーへ続く。
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