JOPONISM vol.zero

JAPONISM vol.0
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日時:2020年10月3〜4日(土〜日)
会場:ダナン、ベトナム(Danang, Vietnam)

毎年夏のはじまりを告げるトロピカル・パーティー  “ZIPANG” のオーガナイザーとして知られるジョージ高田だが、彼の本名を知る人は少ない。ジョージ高田とは、所ジョージと高田純司を足したかつてのDJネームであり、今もそのDJネームのまま活動しているという適当極まりない気さくな男だ。本名はジョージでも高田でもなかったと知って驚く人も多いだろう(←俺もだ!!)

新型コロナウイルスの影響で2020年のZIPANGは開催されず、トロピカルムード満点だった会場のフラワーパークは売却された。Twitterから流れてきた情報によれば新しいオーナーはZOZOの前澤社長だそうだ。

ジョージ高田は過去にベトナムでZIPANGを2回ほど開催。どちらも盛況だったわけだが、いつの間にか活動拠点をベトナムへと移し、着々と地盤づくりを進めていた。1年ほど前に、古都ホイアンに薬酒バー “GATOSANO” を作るためのクラウドファンディングを実施したのはFestival Tripでもお知らせした通りだ。

[クラウドファンディング] GATOSANOがベトナム ホイアンで復活!?

 

GATOSANOは無事完成し、そして今回ジョージ高田のソロプロジェクトであるJAPONISMが始動した。

詳しくは下に記載したリリース文を読んでもらいたいが、とにかく生まれ育った自国の地でもパーティー開催が非っ常に困難なこの時期に、ばりばりロックダウン最中のベトナムでパーティーをはじめようというのだからその突破力は計り知れない。開催地ダナンのパーティーや集会に関する開催可のアナウンスが出ずに会場が現時点でFixしきれない状態で、 おそらく隣町に開催地を移しゲリラレイヴになるだろうとの話だ。

 

JAPONISM ZIPANG

JAPONISM ZIPANG

 

ちょうど先日、VJのシンさん(Laserboy.tv)と自宅で話す機会があった。話の流れの中でシンさんは、

「お金をとってる時点でもうパーティーじゃないでしょ」

と言っていた。90年代中頃のパーティー黎明期には他の友人もよく同じような趣旨のことを言っていたが、いまどきなかなか聞かないセリフだったのでとても印象に残っている。俺がゴアを訪れたのは1995年、シンさんは90年代初頭からゴアに通っている。当時のゴアではパーティーといえばDIYで、なおかつフリーというのが本当に当たり前だった。パーティーで起こるすべての体験はプライスレスで当然お金に換算できるものではなかったし、お金のやりとりがあればそれはすぐに商品になり下がってしまうことを誰もが知っていた。主催者とオーディエンスだけではなく、アーティストもスタッフも、パーティー(=RAVE)に関わる人すべてが同じような意識だったからフリーパーティーが可能だったわけだ。ひとことで言えば、我々は分け隔てなく、誰もが思う存分 “遊んで” いたのだ。

JAPONISM ZIPANG

JAPONISM ZIPANG

 

20年が経つ間にパーティーは商品となった。パーティーを生業とする人たちが生まれたわけだが、それはそれで別に悲観すべきことではなく、むしろ歓迎すべきことだとさえ思う。ただでさえパーティーをメイクするのなんて超大変なわけだから、出来ることならお金ぐらい稼いで欲しいとも思う。Universo ParalelloのSwarupにしろ、BOOM FestivalのDiogoにしろ、国内の大小さまざまなオーガナイザーにしろ、ごく一部のイベント屋を除けばすべてとてつもなく大きな感謝とリスペクトに値する。本当にありがたいと思う。

JAPONISM ZIPANG

 

ジョージ高田のJAPONISM vol.zeroはフリーパーティーだ。会場を探し出し、すべてのアーティストをブッキングし、システムを用意して運び込み、さまざまな問題や不安を克服し……、それらをすべてフリーで差し出すという潔さ! シンさんの言葉を裏返せば、これこそまさに “パーティー” だということだろう。20年前のRAVEスピリットが、日本人の手によってベトナムで息を吹き返した。しかもコロナ禍の真っ只中で!!

LDGのYUTAは沖縄でAgaitidaを開催し、才能豊かなアジアのアーティストを招聘して日本から世界へ向けて発信しようとしている。一方、JAPONISMは日本を含むアジアのアーティストをベトナムへ呼び寄せ、東南アジアから世界へと発信しようとしている。アプローチの仕方は微妙に違えども、ベクトルの向きがアジアから世界へと向いていることはどちらも同じだ。近い将来、世界中のFestival Tripperたちがアジアを目指して海を越えて踊りに来る日が来るだろう。

とは言え、JAONOISM vol.zeroの開催日は10月最初の週末だ。すでに日程は差し迫っており、アンダーコロナの状況で現地まで辿り着くのはハードルが非常に高いことも確かだ。ならば我々は標的を来年開催のJAPONISM vol.1に絞り、1年をかけてじっくりと参加の準備を進めるとしよう。JAPONISMにはベトナムのアンダーグラウンドシーンのすべての重要人物が集まるという。主催者であるジョージ高田に、そのアンダーグラウンドシーンを含むまさに現在進行形のベトナムを紹介してもらい、ダナンの美しいビーチで踊る日を楽しみに待つこととしよう。東南アジア発最先端のリアルパーティーで踊れる日を待つこととしよう。

JAPONISM ZIPANG

 

ということで、次回からジョージ高田による “Road to JAPONISM(仮)” を連載していきます♪

 

Art&Mugic Festival ZIPANGのプロデューサーJyouji Takada のソロプロジェクト”JAPONISM”始動!!

本来は9月4日、5日に開催を予定していたがCOVID-19の影響で街がロックダウンされ開催中止を余儀なくされたが 主催者のパーティーに対するエナジーとベトナムアンダーグラウンドの重要人物たちのサポートにより10月3日、4日に第0回のフリーパーティーとして新たに開催されることが決定した。

JAPONISMは、19世期後半に出現した日本文化が世界の西洋アート界に起こしたムーブメント。

JAPONISM PARTY PROJECTはArt&Mugic Festival ZIPANGのプロデューサー、Jyouji Takada のソロプロジェクトとして、日本のパーティーカルチャーをベースに世界各国のパーティーエッセンスとフュージョンし、1つの新しいパーティーという作品を作るコンセプト・ヴィジョンでベトナム、ダナンから始動させたプロジェクト。

ダナンはソンチャ半島のプライベートビーチとプールがある、サンセット・サンライズが綺麗に映る最高のロケーションで開催される。

ベトナム南北・セントラルから選りすぐりのベトナムを拠点に活動しているDJ陣が絶えずフロアを沸かしくれる事間違いなしな唯一無二のリゾートフェステイバル型パーティである。

来年は数多くの日本人アーティストのブッキングを予定している。

 

JAPONISM Vol.zero

DJ
Hibiya Line (The Observatory)
Ouissam (Savage)
Miya (Savage)
Jarod Esc (Escaped Records )
Teruu (Mogra Radio / WAM)
Umeu (Mogra Radio)
baseHEAD (ZIPANG / PMC)
Park:ING (The Observatory)
Rifain (Savage)
Nayla (On Point Worldwide Records)
Vynnibal (The Observatory)
ToK (Studio Adventure)
Hiro Takahashi (PMC)

開催日 10月3日(土曜) 3PM −10月4日(日曜) 10AM

場所 Danang, Vietnam

 

-料金及び注意事項-

エントランス:FREE (予約限定)
※今回2020度のJaponismに関しては、コロナ渦の状況も考慮して人数を限定いたします。
150名限定パーテイーとさせていただきます。 参加希望の方は下記リンクへメッセージをお送りいただくようお願いいたします(150名に達し次第、締め切らせていただきます)。

1.https://www.facebook.com/upperkidz

2.https://www.facebook.com/onpointworldwiderecords

 

以下の関連記事もお読みください♪

[レポート] Cocalero × Gatosano “Highlife” 完成披露パーティー

[レポート/前編] ZIPANG 2018

[レポート/後編] ZIPANG 2018

 

 

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