[レポート] Eclipse Festival Sulawesi Indonesia

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all photos by CHUN

2012年ケアンズ(オーストラリア)での皆既日食から間をおいて、2016年にはインドネシアのスラウェシ島で皆既日食フェスティバルが開催された。日本からはRe:birthチームがオーガナイズの片翼を担うかたちで参加したようだ。

自分はこのフェスティバルには参加していないので詳しいことはわからないが、後日下北沢のブック・カフェ『気流舎』で開かれた、このフェスティバルについてのトークショーでの話をもとにレポートしてみることにする。

ちなみに写真はすべてworld travelerであるCHUNから借りたものだ。CHUNとはブラジルのカショエラ・アルタというフェスティバルで初めて会い、同じ年の夏にはスイスのフェスティバルで再会したのを皮切りに、ヨーロッパのいろいろなフェスティバルやパーティーで顔を合わせた。今や旅行代理店に勤め、旅と仕事をミックスし、添乗の合間にパーティーへ行ってしまうという公私混同甚だしい男だ。本当にあちこちへ行っている。先日、目が覚めるとLINEにアフリカからライオンの写真が届いていて驚いた。

皆既日食フェスティバルの会場となったスラウェシ島

さて、インドネシアのフェスティバルだが、参加したお客さんたちはなかなか大変だったようだ。メインとなるオーストラリア側のオーガナイザーが直前で逃げて(?)しまい、トランス黎明期から第一線で活躍するアーティストであり、なおかつインドネシアとも関係の深いSPACE TRIBEのOlli WisdomなんかはSNSでボイコットを呼びかけるなど、開催そのものがドタキャン寸前だったらしい。日本から参加したRe:birthチームの頑張りで、なんとか音を鳴らせる状態までこぎつけたということだ。マーケットエリアも機能せず、参加者たちは食べ物・飲み物にも相当不便したようだ。

インドネシア皆既日食フェスティバルに到着

インドネシア皆既日食フェスティバルでのローカル儀式

しかしCHUNの素晴らしい写真を見ている分には、会場でのそんな不手際やアクシデントは感じさせない。オーガニック素材で作られたフロアのデコレーションも美しいし、日食を見上げる参加者たちも楽しそうだ。もともと皆既日食フェスティバルでは、皆既日食体験さえきっちり出来ればその他のほとんどのことは水に流せてしまえるところがある。皆既日食とはそれほど強烈な体験なのだ。

インドネシア皆既日食フェスティバルでの観客

インドネシア皆既日食フェスティバルでの皆既日食

皆既日食を祝うTRIPPERたち

とは言え、安くないチケット代を払い、いろいろな思いを抱えながら会場まで辿り着いた人たちのことを思うと、文句を言いたくなる気持ちもわかる。とってもわかる!
気流舎でのトークでは「パーティーっていうのは参加者ひとりひとりが能動的に作り上げていくものだから、オーガナイザーに任せっきりのお客さん感覚ではダメなんだ」なんて言ってしまったが、俺が客なら絶対マシンガンのごとく文句を言っていただろう。

インドネシア皆既日食フェスティバルのステージ

インドネシア皆既日食フェスティバルでのEATSTATIC

しかし一方で、やはり文句を言っていてもしょうがないのも事実だ。たくさんのフェスティバルやパーティーに参加していればいろいろなトラブルもある。そんなとき状況を変えることは出来なくても、自分の気持ちを切り替えることは出来るはずだ。同じ状況を、素晴らしい体験にするのもSHITな体験にするのも、結局は自分自身だということを改めて肝に銘じておこおうと思う。

いや~、それにしてもこの写真を見ていたら、今すぐにでもパーティーに行きたくなっちゃったなぁ♪

 

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