[レポート/後編] OZORA Festival 2019

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OZORA 2019
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texts, photos and movies : CHUN

日時:2019年7月29日~8月4日
会場:DSDPUSZTA、HUNGARY(ハンガリー)
 

[レポート/前編] OZORA Festival 2019

[レポート/中編] OZORA Festival 2019

(……中編からの続き)

■8月3日(土)OZORA Festival 6日目

日付が変わって深夜01:30からは、イギリスのHallucinogenとEat Staticのユニット、Shpongle Staticが、THE DOMEに登場。二人はベテランらしい味わい深いサイケデリックなプレイを聴かせてくれた。

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深夜02:30からAMBYSSでKenta Hayashi × Masayuki Kurihara Ambient Setを聴いた後、テントに戻って休んだ。

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昼過ぎまで寝た後、14:30からMAIN STAGEに登場するスイスのAjjaを見に行った。昨年のOZORAではトリを務めたというAjja。2019年のHill Top Festivalでのプレイも良かったし、トランス・フェスティバルでは欠かせないメインアクトの1人だろう。

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その後、会場中心部のPUMPUIからInformation、マーケットエリアを通って、MAIN STAGEまでの様子を、歩きながら撮影しておく。MAIN STAGEではDustというDJがプレイしていた。この動画を見てもらえれば、OZORA Festival の会場の雰囲気がある程度掴めるのではないかと思う。
(※動画は後日追加予定です)

 

実は昨日の悪天候で、体調を崩してしまった。喉が痛く、どうやら風邪を引いてしまったようだ。この日の夜はYouth、Psysex、Eat Static、日付が変わった深夜01:30からはHattaと、見たいアーティストが続いていたが、残念ながら、夕方テントに戻って以降、再出動の気力・体力が無く、そのままダウンしてしまった。

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■8月4日(日)OZORA Festival 7日目

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いよいよOZORA最終日。一晩休んだら、だいぶ身体は楽になったような気がするが、喉の痛みは取れず、引き続き体調不良だった。

この日の目玉は、12:00からMAIN STAGEに登場する、イギリスのTristanだ。会場からのシャトルバスの出発時間が15:00だったので、ある程度撤収準備をしてから、MAIN STAGEに向かった。

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途中、マーケットエリアで、ヨーシーと会う。ヨーシーも一昨日の悪天候で体調を崩したとのこと。

「オーストリアまで運転が長くて。。」

会場にもう一泊し、会場外の宿泊施設で休養した後、車でオーストリアに帰るとのことだった。ヨーシーたちのように、どこかでChill Outして帰るのが一番だと思う。なおハンガリーの首都ブダペストは、ローマ時代の約2,000年も前から温泉が有名で、21世紀の現在でも世界屈指の温泉都市だ。時間が許す人は、OZORA Festival終了後、ブダペストの温泉でゆっくりして、気分転換、Chill Outして帰るのが最高だと思う。はー、ブダペストの温泉、寄って帰りたかった!

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話は脱線したが、MAIN STAGEのTristanに話を戻す。20年前のSolipse Festivalオフィシャルムービーでは初々しい青年だったTristanも、今では世界各国のトランス・パーティー・フェスティバルでヘッドライナーを務めるベテランにまで成長した。今回のOZORAでも、MAIN STAGEをばっちり盛り上げていた。

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Tristan終了後、MAIN STAGE最終日の大トリは、長年OZORAのステージマネージャーを務めてきたというRegan。是非OZORAでのプレイを見てみたかったが、会場からのシャトルバスの出発時間15:00に間に合わなくなるので、泣く泣くMAIN STAGEを後にし、キャンプサイトに戻って、テントを片付けて、会場内のシャトルバス乗り場に向かった。

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いろいろあった初めてのOZORA Festival。最後は体調を崩してしまったが、何だかんだで楽しませてもらった。例年OZORA Festivalは、月曜日の日没前のオープニング・セレモニーで幕を開け、日曜日終了の7日間の開催スケジュールのようで、最終日7日目日曜日の翌日月曜日までPUMPUIなどで音が出ているようだ。最終日の日曜日ないしは翌日月曜日まで宿泊できるスケジュールで参加できれば、後ろ髪を引かれることも無く、OZORAを満喫できるに違いない。なかなかそんなに休みを長く取れる人も多くないと思うが。

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ブダペスト空港まで帰りも約2時間。渋滞に巻き込まれることもなく、スムーズに到着した。着後、同日20:10発の便でブダペスト空港を出発。トルコのイスタンブール経由で、翌日帰国の途についた。

 

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今回OZORA Festivalに初参加してみて感じたのが、世界三大トランス・フェスティバルの評判どおり、本当に完成されたトランス・フェスティバルだったということ。レポート前編で日本のフジロックフェスティバルを引き合いに出したが、現在の日本で20年以上と一番長く開催されているフェスティバルで、トランス・フェスティバルとロック・フェスティバルを比較するのはちょっと違うのかもしれないが、来場者数、ラインナップ、多種多様なステージ、熟練されたオーガナイズなど、多くの共通点があると思う。

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その日本のフジロックフェスティバルがモデルしたと言われるのが、1970年からイギリスで開催されているグラストンベリー・フェスティバル。僕はグラストンベリー・フェスティバルには参加したことはないが、1970年から50年近く開催されているロック・フェスティバルで、今回のOZORA Festival 5日目と同様、泥まみれになることで有名なフェスティバルだ。  

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現在のグラストンベリーの来場者数は約18万人を超えるというマンモス・フェスティバルで、今年のOZORA Festivalの来場者数は32,000人と聞いたが、イギリスのグラストンベリー・フェスティバルほどではないにしても、今年のOZORAは1999年のSolipse Festivalから数えて20周年にあたるメモリアル・イヤーということもあってか、とても混んでいて、人気アクトが出演するMAIN STAGEのフロア前方は、人が多すぎて、身動きが取れないほどだった。人がいないフロアも寂しいが、逆に人でパンパンのフロアも窮屈で、個人的には3分の2の来場者数で十分だと感じた。

「ポルトガルのBoom Festivalが開催される年は、人が分散されて、ほど良い感じだよ」

今回のOZORAで会ったリピーターから聞いた言葉だが、むしろ、そういう年のほうが狙い目なのかもしれない。

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会場で会った人は、今回の僕のように初めてOZORAに参加したという人もいたが、OZORA3回目、OZORA6回目など、リピーターも多かった。 OZORA Festivalは、一度参加したらまた参加してみたいと思わせる、満足度の高いトランス・フェスティバルなのだろう。 今年のOZORA Festivalが、1999年のSolipse Festivalから20周年を記念するスペシャル・フェスティバルになったかどうかはわからないが、多くのリピーターを惹きつける満足度の高いトランス・フェスティバルということは、今回初参加してみて本当によくわかった。

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世界有数の豪華なラインナップにも関わらず、会場内の物価は西ヨーロッパのそれと比べると安いし、各国からの参加者にとって物価やハンガリー入国に際するビザなどの敷居も、西ヨーロッパのパーティー・フェスティバルと比べると、いい意味で敷居が低いのも良いと思う。

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空港から会場までのアクセスも良いし、よく整備された会場内のステージおよび施設、会場内にはミニスーパーもあり、水などの物資購入にも事欠かない、トイレも毎日清掃され清潔に保たれていた。世界各地のトランス・パーティー・フェスティバルを熟知したオーガナイズと言えるだろう。

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気候については、夜は少し冷えるが、それでも踊っていれば半袖でも大丈夫だし、夏のドイツのパーティーほどの寒さにはならない。テントで寝る時は3シーズンの寝袋とフリース、ライトダウンジャケットはあったほうが良いが、凍えるほど気温は下がらない。最低気温は15度前後で考えておけばいいのではないだろうか。会場は水シャワーのみなので、夜は水シャワーはさすがに寒いが。

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帰国後、頑津雲天さんの名著「世界のレイヴの歩き方」のOZORA Festivalのページを再読してみて、「天候は崩れやすく、雨が降ることも多い。レインウェアは必ず必要となるだろう」「森林に囲まれた環境、雨の多い気候などが、日本の野外を思い起こさせる部分もあり、日本人にとってどこか懐かしさを感じさせる」とあったが、なるほどそのとおりだと思った。雨は全く降らない年もあるようだが、今回レポートした深夜の突然の雨、また5日目の雨の一日など、天候が崩れることもあるので、折りたたみ傘、レインウェア(ゴアテックスのジャケット)、フロアが泥でぬかるんだ時、クロックスなどの簡易サンダルではなく、泥にはまっても脱げないスポーツサンダルなど、雨対策はしていったほうがいいと思った。

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雨の心配は多少あるものの、今回のように、雨の中のはっちゃけた泥まみれのフロアを見れる可能性もあるし、世界広しと言えども、そこまではじけられるパーティー・フェスティバルも珍しいと思う。毎日雨はさすがにげんなりするが、そんな日が一日あっても、良いのではないだろうか。

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世界三大トランス・フェスティバルの一つ、OZORA Festival。海外のトランス・パーティー・フェスティバルに初めて行くという人にもお勧めできるし、いろいろ行ったというベテランにも十分にお勧めできるトランス・フェスティバルだと思う。まだ参加したことない人は、是非一度、足を運んでみることをお勧めしたい。オゾリアンたちの最高の笑顔とまた会うために、僕も近い将来、再訪を考えている。

 

 

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