日時:2017年12月27日〜2018年1月4日
会場:PRAIA DE PRATIGI(バイーア、ブラジル)
もし、世界に現存するトランス・フェスティバルの中でベスト3は何かと聞かれれば、BOOM FESTIVAL(ポルトガル)と OZORA(ハンガリー)、そして Universo Paralello(ブラジル)と答えるだろう。規模においてもクオリティにおいても、そしてパッションやアティチュードにおいても、 Universo Paralelloは世界に誇れるベスト・フェスティバルのひとつであり、ブラジルで最も求心力のあるフェスティバルだ。
Universo Paralelloを知ったのは、2004年の夏だった。いつものようにヨーロッパのレイブを巡って旅を続けていた。
8月終わり BOOM FESTIVALの会場で、見知らぬ男から1枚のステッカーを受け取る。その細長いステッカーはフライヤーになっていて、表面には椰子の木の下で踊りまくるブラジル人たちの写真が印刷されていた。場所はブラジル、日程はニューイヤー。ヨーロッパの大空に一瞬でビキニ姿のブラジレイラたちの映像が浮かびあがる。名前すら聞いたことのないそのフェスティバルに行くことを、その場で決めた。
それに先立つ2001年、生まれて初めてヨーロッパを訪れ、パーティーからパーティーへと移動する旅をはじめた。それまで旅といえば東南アジアか中南米で、ヨーロッパになど興味もなかったが、その夏は間違いなくそれまでの生涯で一番楽しい夏になった。こんなに楽しい夏の過ごし方があったのか! と驚き喜ぶとともに、今までなんと無駄な夏を過ごしていたのか! と悔やんでしまうほど楽しい夏だった。そして、その夏のクライマックスがSOLA LUNAというフェスティバルだった。
ヨーロッパのパーティー大国といえば、VOOV Experienceや ANTARISなど世界的に名の知られたパーティー、フェスティバルが複数あるドイツが有名だ。2年に1度、偶数年にポルトガルで開催されるBOOM FESTIVALも当時からよく知られていた。SOLA LUNAの舞台となるギリシャなど、いわばパーティー・トークの蚊帳の外だった。
SOLA LUNA のフライヤーを手に入れたのは7月初旬、ベルギーのパーティー会場だった。エーゲ海に浮かぶ神秘の島、サモスラキ島。オン・ザ・ビーチのキャンプ場で太陽と満月に祝福されたトランス・フェスティバル。それまで誰ひとり聞いたことのなかったSOLA LUNAは(この年が初開催だったのだから当然だ)、フェスティバルを巡る者たちにとって、いつの間にかその夏のキーワードとなっていた。
「SOLA LUNA でまた会おう」
いかしたFestival Tripper たちは、パーティーでの別れ際、合言葉のように必ずそう言って再会を約束したのだ。
photo by Yuma Shimazaki
SOLA LUNA はその後 Samothraki Dance Festival(SDF)と名前を変え、2002年、2003年と同じ会場で開催された後、幕を閉じた。あまりにも名残り惜しい幕切れではあったが、その3年間、ほとんどすべてのFestival TripperにとってSDFは憧れであり、夏の最終目的地だった。サモスラキは瞬く間に伝説となり、今もこのようにして語り継がれている。
Universo Paralelloは、そのサモスラキを思い出させるフェスティバルだ。ビーチでの開催、まるで何かの啓示のように突然手渡されたフライヤー……。1枚のステッカー・フライヤーだけを頼りに、ほぼ24時間をかけて地球の裏側へ飛び、ポルトガル語しか通じない広大な大地を長距離バスで移動した。椰子の木の下でビキニ姿のブラジレイラたちと踊る、それだけのために俺は旅に出た。ケチ臭い理由なんていらねえ。本当にそんなもんいらねえんだ。
旅の様子はDVD『太陽と風のダンス2』に収録してある。マスターのDVテープからFireWireのないPCへの転送の仕方がわかればyoutubeにもアップしたいのだが、ググってみてもいい方法が見つからない。ま、そのうち誰かが教えてくれるだろう(→ youtubeで映像を公開しました、文章下のリンクよりご覧ください)。
Universo Paralelloでの思い出はたくさんある。ブラジル人たちは情熱的で、面倒見がよく、思い出せば目頭が熱くなるような出会いばかりだった。バカになればなるほど喜ばれるという、本当にノーテンキなお国柄だ。ミネラルウォーター代わりにビールで喉の渇きを癒し、朝でも昼でも夕方でもアサイスタンドを見つければとりあえずアサイを食べる。まわりはプリンプリンな女のコ。HAPPYとはこういうことだ。
この素晴らしいニューイヤー・フェスティバルをオーガナイズするのはvagalume records のSwarupだ。The First Stoneの中心的人物でもある。
The First StoneはSwarup、Gustavo(Burn in Noise)、Zumbiの3人組で、ブラジルでの彼らの人気は別格だ。特にホーム・フェスティバルであるUniverso Paralelloで彼らがプレイするときの会場の一体感は、まず他では味わえない。まさに大地から溢れ出すようなサウンドで、映像を撮影しながら体が震えてしまったほどだ。
2度目にUniverso Paralelloを訪れたとき、ちょうどThe First Stoneのファーストアルバムが発売された直後で、俺はSwarupからCDを100枚を託され、帰国後 Psychedelic Gardenや今はなきQUINTRIXなどのショップに持ち込んで販売してもらった。今でも大好きなアルバムの1枚だ。
余談ではあるが、ヘンタイカメラのAkiraと出会ったのもUniverso Paralelloだった。まだ音楽活動をはじめる前だったはずだが、かわいげのあるルックスとちょ〜素直な性格で当時からブラジレイラたちにもモテモテだった。
さて、2018年のUniverso ParalelloにDJ YAMATO(Libero / GOONIES)がラインナップされた。ちなみに過去にはGrasshopper RecsのHatta(2009年、2010年、2012年)やDisk Junkey(2014年)がプレイしているようだ。
YAMATOは最近、ageHaでプレイするたびに俺のところへ「映像撮ってくださいよ~」と連絡をしてくる。ブラジルに出発する前、今回のレポートを頼んでみると「いいですよ~♪」と安請負していたが……帰国後に届いたのはFBの投稿をコピペしただけのものだった (-。-)y-゜゜゜
と……とにかく、2018年版、まさに最新のUniverso Paralelloレポートだ。世界で一番HAPPYなニューイヤーの様子を覗き見てみようじゃないか。
~~~ここからDJ YAMATOレポート~~~
photos and movies by YAMATO
【2017年12月25日】
サンパウロ空港から国内線の飛行機でサルバドールへ向かう。機内で羽根付きハットを被ったサンパウロ出身のロドリゴというブラジル人と出会い、彼もUniverso Paralello に行くと言ってたので合流することにした。
Rodoligo Rosa
ロドリゴの友達の、スイスから来たレモもサルバドール空港で合流。市内までのタクシーをシェアしようと言ってきたので、もちろん一緒に行くことにした。2人ともパーティーのベテランのようだ。
とりあえずサルバドール空港のATMで、クレジットカードを使って現地通貨のレアルをゲット。1回の引き出し限度は最大480レアル(約1万5600円)、手数料は1回ごとに28レアル(910円)かかるが、空港の両替屋よりも換金率は良い。続けて何回か引き出していると、5回で引き出しが出来なくなってしまったが、とりあえずお金はこれだけあれば大丈夫そうだ。
ロドリゴとレモと僕の3人でタクシーに乗り込む。ブラジル人のロドリゴがタクシーの運転手と話をつけてくれたので、ボラれることなく市内まで辿り着けた。市内までのタクシー代は110レアル(約3700円)。
ところがタクシーが到着したのは、予約していたホテルとは別のホテルだった。しかし到着したホテルはビーチからも近く、プール付き。ひとり1泊69レアル(約2300円)だから、値段的にも決して高くはない。
ロドリゴが一緒にここに泊まろうと言い出し、僕が予約したホテルに電話をしてキャンセル出来るかどうかを聞いてくれた。本来ならキャンセルは効かないはずだが、幸いにも予約がしっかり出来てなかったようだ。そもそも予約が入っていなかったのだからキャンセルする必要もなく、そのままロドリゴたちと一緒にこっちのホテルに泊まることにした。とりあえず順調でこれからが楽しみ♪
【2017年12月26日】
サルバドール街からUBERでタクシーを呼ぶ。40レアル(約1300円)ほどで空港まで辿り着く。
行きの空港から街迄の110レアルは空港プライスだったのか!? 少しボッタクられると噂では聞いていたが、ブラジル人の交渉でも高かったのは残念だ (-_-メ)
空港からUniverso Paralelloの会場までは2時間に1回のペースでシャトルバスが出ている。一般のお客さんと一緒のバスだけど、アーティストということで無料で乗せてもらうことができた。感謝。
15時出発のバスに乗り、会場に着いたときはすでに日が暮れていた。時間を計算すると6時間くらいかかったようだけど、車内ではほとんど眠っていたのであっという間に着いてしまった感じだ。
Universo Paralello Map
ラッキーなことに到着後すぐ、エントランスでオーガナイザーのエカンタ Ekantaとアラジン Aladinの2人に会うことができた。リストバンドをもらい、アーティスト専用テントに案内してもらう。
テント内にはいい感じのウレタンマットが敷いてあった。外にはタープもついていて、少しだが太陽を遮断してくれる。テントそのものにも銀色のカバーが掛かっていて、多少の日射しは反射するからテントの中が暑くなりにくい。この銀色のカバーは日本に帰ったら是非購入したい。
【2017年12月27日】
朝8時も過ぎると太陽が強くなってくる。テントからマットを外に出して、日陰で昼寝をする方が風があって気持ちが良い。
会場内の物の値段は水が4レアル(約130円)、ビールが7レアル(約230円)、ヤキソバとピザが20レアル(約650円)。基本的に飲み物と食べ物はSuicaのような専用のカードで支払う。チャージがなくなったら現金かクレジットカードで再チャージする必要があり、現金をそのまま使うことは出来ない。だいたい1日100レアル(約3250円)くらいのチャージがあれば大丈夫な感じだ。
16時になると、いよいよUniverso Paralelloがはじまった!
初日は303ステージ、UP CLUB、チルアウトステージの3フロアがオープン。特に303ステージはGOAGILの24時間セットで幕開けだ。初っ端からたくさんの人が集まっていた。
【2017年12月28日】
太陽の日射しは強烈だ。昼間はほとんどの人が日陰にいて、踊ってる人の多くも日陰で踊っている。それでも必ず日焼けをするので、日焼け止めのクリームは必需品。しっかり日焼け止めを塗っていても、少しヒリヒリするくらい日に焼けた。これでも出発前に日焼けサロンに3回も行って下地を作ったつもりだったんだけど……、それだけ日射しは強い。
トイレは横に掃除のおばさんが常駐していて、基本的に綺麗でトイレットペーパーの心配もない。多少並ぶのが厄介だけど、それほど長く待たされることもない。手を洗ったりする水道はないが、シャワールームがある。雨水を溜めた感じの水なので飲んではいけない。
夕方になると蚊が出てくる。虫除けスプレーや、刺された後につけるかゆみ止めの薬もあれば重宝する。夜は涼しくて、ブランケットか寝袋を掛けて寝るくらいがちょうどいい。
【2017年12月28日】
ハンガリーのOZORAやポルトガルのBOOMみたいに野菜や雑貨を売っているスーパーはなく、飲み物はBarで、食べ物は屋台で買って食べる。アサイのシャーベットにキャラメルグラノーラが載ってるのがメチャメチャ美味しくて、毎朝食べるのが早くも日課になっている。
本日は17時からParco Paralelloステージがオープン。これで会場内にある5つのステージのうち、メインステージを除く4つのステージが動き出すことになる。
僕のお気に入りはUP CLUBステージ。EDMが流れていることもあるけど、時間帯によっては Victor Ruiz、GuyJ、D-nox &
会場はとてつもなく広く、地面のほとんどは砂地だ。1日歩くとかなり足が疲れる。バンテリンみたいな液状の湿布薬を寝る前につけておくと、次の日に体の疲れが残らない。
【2017年12月29日】
深夜0時になると、いよいよメインステージがオープン。Ekantaのプレイでスタートし、Outsiders、Electric Universとフルオン勢がフロアを沸かせる。
【2017年12月30日】
この日は15時からのVini Vici、17時からのAladin、18時15分からのBurn In Noiseあたりが間違いない音で満パンのフロアを鷲掴みしていた。
【2017年12月31日】
いよいよ2017年の大晦日だ。メインステージは21時頃から2~3時間の間音が止まり、23時半からのEat Staticで再スタート。カウントダウンでは花火が上がって会場全体が大盛り上がり!
だったはずだが……、実は僕はテントで眠っていた (-_-)zzz。夜9時に寝て朝6時に起きる、模範的な小学生のような毎日です♪
【2018年1月1日】
Um feliz ano novo!!
明けましておめでとうございます。皆さま、今年もよろしくお願いしますm(__)m
【2018年1月2日】
この日のメインステージには特にビッグ・アーティストが集中していた。Logica、Neelix、Infected Mushroom、Astrixのプレイ中はフロアに強烈なエネルギーが満ち溢れていた。
その中でもLogicaのDJテクニックやセンスには久しぶりに心がトキメいたし、サンセットのタイミングでのAstrixは、ベース並びに組み立て方や、明るい音や攻める音のバランス感覚、音圧のかけ方や間の取り方などどれも流石過ぎた。
movie by Up Audiovisual
Astrixの後もFreedom Fighters、Mad Tribe、Dickster、Koxbox、Virtual Light、Shotuと続いていたので間違いなく盛り上がっていたと思うが、僕は次の日の午前中からDJがあったので早々にテントに戻ってゆっくりと休んだ。
【2018年1月3日】
いよいよ本日で最終日だ。タイムテ―ブルの方はThatha(AltruismのDJセット)、Yamato(←僕!)、Hujaboy、Wrecked Machines、Swarup、そして最後のThe First Stoneまで良い感じのラインナップが並んでいる。僕の出番は、前日賑わっていたLogicaの時間だったので楽しみだ。
Thathaの時間にフロアに行くと……、
アレッ?人が少ない!
テントもだいぶ減ってる?
昨日のこの時間にはLogicaで人が溢れてたのに、今日はなぜ??
うぐ……、しかしどんな状況でもやるしかない。人は少なかったけどサルバドールのホテルで一緒だったロドリゴとレモもフロアにいる。そしてフロアの前例の人たちはガッツリ音について来ていた。
僕はベストを尽くしてDJをやった。終わった後に、フロアで踊ってた人が一緒に写真を撮ってくれって言ってくれたときは嬉しかった。
最終日まで会場に残っていた人は意外と少なかったが、それでもSwarupの時間には多くの人が集まり(最後の最後だったので会場のほとんどの人がフロアにいたと思う)、強烈なエネルギーのあるDJをみせていて心が痺れた。The First Stoneもそれに続きフロアを盛り上げ、その後にはトランスにも負けないSwarupのTechnoセットから息子のBhaskarのTechnoセットで幕を閉じた。
【2018年1月4日】
最後の夜をテントで過ごし、翌朝はゆっくりとパッキング。いよいよUniverso Paralelloともお別れだ。
アーティスト用テントサイトにあるレストランで朝食のサンドイッチを食べて、お昼過ぎにビーチサイドのフェリー乗り場へ向かう。ほとんどのフェリーはお昼で出航してしまったようで、最後の1便は3時に来るという。
待ってる間にフードサイトに行っても、ほとんどの店がすでに閉店。チャージしているICカードも使えなくて、現金で買えるお店もあったけど、とりあえず最後のアサイだけ食べてフェリー乗り場に戻った。3時を過ぎてもフェリーが来なくて心配になったけど、乗り場のスタッフは来るから安心してと言っていたので少しホッとした。
4時になっても来ない。腹が減ってきたけど食べ物が売ってない。そこに炭火を持った食べ物を売っているオジさんが通り掛かり、声を掛けたらチーズの串焼きを売ってくれた。串焼きにはハチミツが掛かっていて、腹ペコには最高に美味しかった。しかし、まだまだ腹が減っている。
Universo Paralelloの会場は椰子ファームだから、そこらじゅうに椰子の木が立ち並んでいる。低い木なら頭上1〜2メートルほどのところに椰子の実がなってるけど、ジャンプしても届かない。どうやっても自分で取るのは不可能だ。見ればすぐ近くでナタを持ったセキュリティーのオジさんがいかにもヒマそうにしている。いや、絶対ひまだ。ひまに違いない。
試しに椰子の実を取れるか聞いてみると、その辺に落ちてた長さ2メートルほどの棒を拾い上げ、なぜか嬉しそうにヒョイヒョイッと突いて実を落としてくれた。流石!
落とした椰子の実は持ち歩いていたナタで、ズカッ、ズカッ、って感じで飲み口を割って手渡してくれた。空腹のお腹にヤシのジュースは最高に美味しい。空になった実を割ると、中にナタデココの様な果肉も入っていて、これも最高に美味しいかった。
夕方5時にやっとフェリーが到着。まずは波打ち際からボートに乗り込み、そのボートでフェリーに接近する。乗り込んですぐ波に打たれ、数センチほど水が浸水。小さいバックパックは防水の袋に入れてもらったけど、大きいパッキングはそのままだ。大丈夫か!? と心配になったが、そう思ってるうちに直ぐにフェリーに到着。あぶね〜。
フェリーが出発し、どんどんビーチが離れていく。海の上からUniverso Paralelloの会場を振り返ると、こんなデッカい場所でやってたのか……、と今さらながら心が震えた。
夕日が船を照らして、日が暮れていく。いろいろな国でたくさんのパーティーに行ったけど、こんなドラマチックな最高のシチュエーションでパーティー会場を後にしたのは生まれて初めてだった。
みんなありがとう、心からそう思った。
~~~ レポートここまで~~~
さて、YAMATO少年のレポートは楽しんでいただけただろうか? FBの投稿のコピペと書いたが、その投稿を書き上がるのに10時間もかかったというから力作だ。ま、もちろんCHUNや俺はその倍以上の時間をかけて書いているわけだが……、どちらにしても大変ありがたい。しかも帰国後には下北で焼肉までご馳走してくれた。ホントありがとう♪ そして冒頭に書いたThe First Stoneのファーストアルバムも、苦労して日本まで持ち帰ったうちの1枚をYAMATOが買ってくれたということなので、今回このようにしてUniverso Paralelloをめぐってやり取りを出来たことはとても嬉しい。
YAMATOはこのフェリーで、Boipebaというビーチリゾートに向かう。レポート後編をお楽しみに♪
※2005年のUniverso Paralelloの映像も収録したDVD【太陽と風のダンス2】をyoutubeで公開しました♪
[movie] 太陽と風のダンス2 (前編) New Year Rave and Carnaval Trance in Brazil