[レポート] MIND OFF 009 with JONAS KOPP

mind off 009 with jonas kopp
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日時:2017年7月1日
会場:VENT(表参道、東京)

表参道、徒歩1分に昨年誕生し、日本屈指の音箱として話題のニュースポット”VENT”。アルミハニカム平面駆動ユニットを採用した、Taguchiによる世界初の新機構SRサウンドシステムが評判だ。

毎週末興味深いイベントがラインナップされているが、7月1日には9回目となるunderground techno party “MIND OFF”が開催された。オーガナイザー兼DJのDani Savantはルーマニア生まれ、ドイツ育ち、東京在住のカナダ人。これでもか! というくらいインターナショナルだ。パーティーの方もDaniのバックグラウンドを反映して、外国人比率が非常に高いインターナショナルな集いになっている。

MINDOFF#009

今回のヘッドライナーはJonas KoppとFragmentorの二人。
アルゼンチン出身のJonasは2004年、PfirterのレーベルMIND TRIP MUSICからデビュー作をリリース。2008年には自身のレーベルTraut Muzikを地元に設立、そしてTresorから2014年には”Beyond The Hypnosis”を、2017年5月にはセカンドアルバム”Photon Belt”をリリースした。

Jonas Kopp

一方、Fragmentorことステファノはイタリア生まれ。DJやプロデューサーとして世界各地で経験を経た後、2014年よりFragmnentor名義でも活動を開始。2017年にリリースされたニュー・シングル”Black Tartan”はTobias.にもリミックスされ国際的なテクノシーンに強烈なインパクトを残している。

Fragmentor

そして今回個人的にとても楽しみにしていたのはKotaro(wonkavator)のオープニング・セットだ。MIND OFFへの参戦もVENTでのプレイも初だという。Kotaroといえば地下の暗闇でウネるような独特の選曲と組立に定評がある。ときにエロく、ときにエグい。0時前に到着したときにはすでにDJプレイがはじまっていたが、それでも1時間たっぷりと楽しむことができた。VENTのオーガニック・テイストなサウンドシステムとの相性も良かったように思う。すでに今回のDJセットがMixcloudにアップされているから、是非とも聴いてもらいたい。

Kotaro

Kotaroの後、xXif、Fragmentor、Jonas Koppと続き、本日のトリを務めるのはDaniだ。初見での印象はとにかく身長高いなーということ。そしてとっても陽気な人なんだろう、他のDJがプレイ中も両腕を上げて盛り上がっていた。Jonas Koppが2時間近くプレイし、特に後半は相当フロアを掻き回した後、Daniが登場。一転して少しゆっくりとした、焦らすような立ち上がりでフロアをグラブしていく。そこから徐々にリフトアップしながら、豊富な音楽的バックグラウンドに裏打ちされたMIND OFFなストーリーを繰り広げていく。

Dani Savant

この夜のventはいい具合に満員だった。踊れないほどギュウギュウした感じはなかったが、ダンスフロアにもラウンジフロアにも人が溢れていた。最後にDani SavantのプロフィールからMIND OFFのコンセプトを引用しておく。

MIND OFFのコンセプトは名前の通り、マインドをオフにする、つまりすべての思考やエゴを剥ぎ取ることでこころのコアの部分へと繋がり、全身の細胞に音楽を浸透させること。これは彼のセットと同じコンセプトだ。

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