Festival de FRUE 2021

日時：2021年11月6日〜7日（土〜日）
会場：つま恋リゾート彩の郷（掛川市、静岡）

国内でもさまざまなパーティーやフェスティバルが開催されているが、その中でもまさに独自のラインナップとコンセプトで唯一無二のフェスティバルとして孤高の存在感を放つのが Festival de FRUE だ。

Festival de FRUE 2021

自分がFestival de FRUE を知ったのは2017年にモロッコの呪術音楽集団 The Master Musicians of Joujouka (ザ・マスター・ミュージシャンズ・オブ・ジャジューカ)がラインナップされたのがきっかけだった。

えッ！ジャジューカを体験出来るの！？
日本で？？
という驚きだった。

この年のFRUEには他にトーマッシュをはじめとしたvoodoohop のコアメンバーや、トルコのアンダーグラウンド・シーンの中心的存在であるサイケデリック・バンド Baba Zula、これが初来日となったAcid Pauliなどなど、とにかく万華鏡のようなラインナップで目眩がしたほどだ。結局自分は参加できなかったが、今でもなお悔やまれる。

Festival de FRUE 2017

JOUJOUKA Festival de FRUE

ジャジューカは2020年のFestival de FRUEで再びラインナップされる。しかも今度はTHE ORBとのセッション！！えーーーーーーッ！？
さらに2017年の初来日時と同じくジャジューカ村のテントを完全再現したアコースティックセットも！！

しかし周知の通り2020年はコロナ禍により多くのフェステイバルが中止に。Festival de FRUEも規模を大幅に縮小して開催、ジャジューカとTHE ORBとの日本でのセッションは実現しなかった。残念！！

JOUJUKA the orb

とにかくFRUEのラインナップは独特かつ変幻自在で（個々のアーティストだけでなく、その組み合わせも）、異彩を放つそのカラーとともに一時期のORGANIC GROOVE（OG）を彷彿とさせると思って調べてみると、やはりスタッフとしてOGに関わってきた人たちが運営をしているようだ。以下に一部を抜粋したインタビュー（『2017年最大の異形フェスはいかにして生まれたか?』）は2017年のものだが、FRUEのスタンスについてよくわかるので是非全文を読んでみることをオススメする。

<FRUE主宰者：山口彰悟氏へのインタビュー（一部抜粋）>

「僕は完全にリスナー側なんです（笑）。自分としては、とにかく踊りたい。気持ちいい音で踊るためにはどうやって自分たちがピンときたアーティストの来日を実現させるか、その次に赤字にならないようにどうやってイヴェントを組み立てていくか。あくまでも〈自分が気持ちよく踊りたい〉という思いが最初にあるんです」

――そして、その思いをひとりでも多くの人と共有できたらいい、と。

「共有するにしても、そんなに深い共有じゃなくていいと思うんです。例えばイヴェント会場のトイレでふと目が合ったときに〈今日、ヤバイよね!〉とアイコンタクトでコミュニケーションを取るぐらいの感覚。それぐらいでいいと思うんですよ」

そして2021年。新型コロナが依然として大きく影響を及ぼしている中、つい先日 Festival de FRUE2021の第2弾ラインナップが発表された。すでに発表されていたFabiano Do Nascimento（ファビアーノ・ド・ナシメント）とSam Gendel（サム・ゲンデル）に加えて4組のアーティストが追加となった。

Fabiano