texts, photos and movies : CHUN
日時:2019年7月29日~8月4日
会場:DSDPUSZTA、HUNGARY(ハンガリー)
(……前編からの続き)
■8月1日(木)OZORA Festival 4日目
夜遅くまで遊んでいたので、午後遅い時間まで寝ており、14:30-16:00、MAIN STAGEのAtmos(スウェーデン)には間に合わなかった。16:00からMAIN STAGEに登場した、イギリスのJames Monroからの出動となる。
MAIN STAGEのJames Monro終了後、PUMPUIでイスラエルのAce Venturaのプレイを見に行った。Ace Venturaは翌日MAIN STAGEでもプレイしていたが、この日PUMPUIでのAce Venturaは、アゲアゲというよりはどちらかというと落ち着いたプレイで、夕日の差し込むPUMPUIのフロアをいい感じに温めていた
その後、MAIN STAGEを展望できる丘から夕日を見に行く。この日も天気が良く、素晴らしい夕日を見ることができた。
20:00からTHE DOMEでMarcus Henrikssonのプレイを見て、23:30からPUMPUIでドイツのMidimiliz/Spirallianzを覗いた。ミニマルなプレイで、いい感じだった。
同じ時間のMAIN STAGEでは、イスラエルのAstrixとAce Venturaのユニット、Alpha Portalが出演。Midimiliz/Spirallianzを途中で切り上げて、Alpha Portalを見に行った。前日のMirror System aka System 7とESP(Electric Universe & Space Tribe)も時間が被っていたが、同じ時間で見たいアーティストが重なるのは、悩ましいところだ。Alpha Portalはさすがのプレイで、夜のMAIN STAGEを盛り上げていた。
翌日5日目は、MAIN STAGEにBurn in Noise、Emok、Astrix、Ace Ventura、Astral Projection、Raja Ram、Hallucinogenとメインアクトが次々に登場する、個人的に一番楽しみにしていた日だ。ブダペスト空港で見た天気予報は、5日目金曜日は雨マークが出ていて、この日、食堂のWi-Fiに接続して、天気予報を再確認したところ、やはり雨だった。会場内のInfromationで、ハンガリー人のスタッフにも聞いたが、残念ながら天候は崩れるとの予報で、明日金曜日は雨とのこと。。
「天気予報が外れればいいなあ」と思いながら、日付変わって深夜01:30からTHE DOMEに登場するイタリアのGaudiが気になりつつも、翌日5日目に備えて、早めにテントに戻って休んだ。
■8月2日(金)OZORA Festival 5日目
目覚まし時計で無理やり起床。準備をして、08:30-10:00、MAIN STAGEのブラジルのBurn in Noiseを見に行った。
「もしかすると、天気予報、外れたのかも!?」
空を見上げると太陽も出ていて、晴れている。このまま天気が持ってくれると良いのだが。
MAIN STAGEに着くと、DANCE ON THE PLANET主催の小張さんご夫妻と会った。これまでパーティーでお見かけすることはあったが、話すのは初めてだった。OZORA初参加にあたり、ゴルゴさん経由で小張さんに質問した件があり、「会場で見かけたら声を掛けさせてもらいます」と伝えていた。
小張さんのOZORAレポートや、GUIDE to OZORAは、行く前にだいぶ参考にさせてもらった。特にGUIDE to OZORAには、行き方・持ち物・注意事項など詳細に書いてあるので、来年以降参加を考えている人は是非参考にしてほしい。
Burn in Noise終了後、MAIN STAGEにはデンマークのEmokが登場。太陽はいつのまにか雲に隠れ、天気は曇りに変わっていったが、両者ともオゾリアンたちのハートをばっちり掴んでいた。
Emokの次は、イスラエルのAstrix。余裕のあるプレイで、MAIN STAGEを盛り上げていた。
Astrixの後は、イスラエルのAce Ventura。昨日夕方のPUMPUIでの落ち着いたプレイとは異なり、グルーヴィーなベースラインと力強いキックに泣きのメロディーが乗るいつものAce Venturaのサウンドで、MAIN STAGEをアゲにアゲていた。
Ace Venturaのプレイ中、とうとう雨が降りはじめ、その雨は次第に激しくなってきた。僕も一旦、屋根のある場所に避難した。
大雨の中、MAIN STAGEには雨水がたまって、川や湖のようになっている場所もあった。雨宿りしているオゾリアンたちも多かった一方で、一部のオゾリアンたちは雨をものともせず、雨水のたまった水たまりにダイブする人もいたりして、雨水と泥まみれになって踊っている人もいた。
今どき、泥まみれになって、盛り上がっているパーティー・フェスティバルも珍しいなあと感心した。トップレスの女子、ボトムレスの男子など、雨の中、裸で踊っている人も、少なからず見かけた。さすがは世界三大トランス・フェスティバルの1つと称されるOZORA Festival。オゾリアンたちのはじけっぷりも世界最高峰で、ある意味スペシャルなフェスティバルになったと言えるだろう。
Ace Venturaの後は、イスラエルのAstral ProjectionがMAIN STAGEに登場。雨の降りしきる中でのプレイだったが、さすがはイスラエル・トランスの大御所Astral Projection。MAIN STAGEに残ったオゾリアンたちを最高潮に導いていた。
泥々のフロア、降りしきる雨、おっぱい丸出しで踊る女子たち、そして老若男女のオゾリアンたちの最高の笑顔。 実のところを言うと、今回のOZORA Festival、見所が分散しすぎて、いまいちアガリきれなかったのだが、わたくしもさすがにトランスさせてもらいました(笑)。
Astral Projectionの後は、TIP World主催の大御所、Raja RamがMAIN STAGEに登場。先のAstral Projection同様、雨の降りしきる中でのプレイだったが、ステージ上ではAstral Projection、Ace Ventura、Astrix、Tristan、またゴルゴさんの友人エアロビ先生という豪華メンバーたちが、Raja Ramの近くで大御所をバックアップ。悪天候を物ともせず、シーンを切り開いてきた力強いプレイを披露し、今回のOZORA Festivalの中でも、一番のハイライトだったのではないかと思う。
雨は降り続いていたが、17:30で、Raja Ramは終了。アンコールにも応えてくれ、1〜2曲やったと思う。 その後、MAIN STAGEは一旦お開きになった。
午前中から出っ放しで疲れたので、僕も小休止。しばらくすると、雨もようやく止んだ。
小休止後、22:00から、MAIN STAGEのHallucinogenへ。夕方までの雨でフロアは泥々だったので、
「泥シノゲンかあ。。夜、泥々になるのは嫌だなあ。。」
と内心思っていたのだが、MAIN STAGEに行ってみると、夕方まで泥々だったフロアは綺麗に牧草が敷き詰められ、ぬかるみは解消されていた! 牧草が敷き詰められたふかふかのフロアで寝転がっている人もいたぐらいだった。さすがは世界三大トランス・フェスティバルの1つ、OZORA Festival。フェスティバルで起こりうる悪天候による事態にも最善の対応で、そのオーガナイズぶりに本当にびっくりした。
当初はRaja Ramの後、Hallucinogenまで時間が空くのはちょっとなあと思っていたが、小休止後で結果的に良かったと思う。ぬかるみが解消された快適な牧草フロアで、Hallucinogenのプレイもじっくり堪能させてもらった。
(後編に続く……)