LOVE MOTHER EARTH PROJECTの仲間であるShooが率いるオーガニック・バンド “テラノバ” が1st CDを発表した。
Shooが人前で歌いはじめたのはちょうど10年ほど前からで、2011年に発生した3.11の災害時にはCharmmyなど仲間数人とともに気仙沼唐桑半島へボランティアへ訪れ、昼間は瓦礫の処理を、夜は避難所となっていた公民館で引き語りのライブを開催した。下の動画はそのときの映像をCharmmyが編集したものだ。
その後も下北沢で開催した『子どもシンポ vol.2』や千葉の中滝アートヴィレッジなどでも歌ってもらった。初期のころはソロでの活動だったが、伊豆に移動してからバンドを組み、今回その “テラノバ” による9曲入りのCDが完成した。
— 収録曲 —
1. ハートランド
2. そして、旅
3. 日々の暮らし
4. 満ち足りる場所
5. あさのうた
6. 明けても暮れても
7. 富士山
8. Home
9. ラアガテラ
まさしく“日々の暮らし”から生まれた歌たちはマヌチャオを彷彿とさせるオーガニックな曲調で、気負うところのないShooの性格がそのまま表れている。
一時期高知県に住んでいた自分は諸処の事情で東京に戻ってくることになったが、その数ヶ月前にお遍路巡りの旅に出た。日程の都合で四国のちょうど半分を歩いたところで現在も一時中断中だが、最後に訪れた39番霊場延光寺で納経し終えたあと、Facebookに投稿した文章がある。少し長いが、今回テラノバのCD完成に寄せて、その文章をここに再掲しようと思う。
三原村に住んでからも特にお遍路に興味のなかった私を、強烈にお遍路へと誘った文章が二つあります。今日はそのうちの一つを紹介したいと思います。
昨年私は村内の故松田健一さんの家へと引っ越しをしました。松田さんは独協大学で英米文を教える傍ら、アイヌや琉球などの少数民族についても研究をし、何冊かの著作を残しておられました。引っ越しに際して、故人が新聞に書かれたコラムのコピーなどがたくさん出て来ましたが、特に注意も払わず薪風呂の焚き付けに使っていたところ、たまたまそのとき我が家にステイしていた友人の浅野が発見したのが高知新聞に掲載されたこのコラムです。
写真が見づらいかもしれませんが、お遍路に興味のある方はもちろん、まったく興味のない人にも是非読んでもらいたいと思います。ほんの一部だけ下に抜き書きしておきます。
「遍路はそうしてそれぞれの願を胸に札所を巡り続け、心の汚れを払い、自分を底の底までもってゆく。するとよく物が見えるようになり、善根を施す人に手を合わせると人のやさしさが身に沁み、四大鉄則が自然と体得できるようになる、という。四大鉄則とは同事(世の中の良い事に進んで参加する)、利業(相手の立場に立って行動する)、布施(互いに施し合う)、愛語(いたわりの言葉をかけ合う)を指す。この四大鉄則は社会の中で人と人とが内実あるつながりを保って生きるための必須の条件である」
お陰様で本日夕刻、第39番霊場延光寺にて納経を終え、阿波の国(徳島県)、土佐の国(高知県)の二国39札所を全て巡り、無事今回のお遍路を結願しました。皆さん本当にどうもありがとうございました‼︎
本日は同じ三原村に住む浅野(Love Mother Earth Project)とそのファミリーにお世話になっております。思えばこの旅の最初に中村駅まで送ってくれたのも途中で鶏の世話を引き受けてくれたのも浅野でした。いつも美味い飯ご馳走になってます。感謝‼︎
今夜は結願に辺り、遍路中によく口ずさんでいた敬愛する友人の歌の一部を紹介し、眠りにつきたいと思います。
「どこまでも続く道を辿っていると景色は変わり
いつの間にか海を越え 旅に出る
空から見た街はちょっと懐かしい色 振り返りつつ
新しい世界に胸を踊らせている
高鳴る鼓動、不思議な色の街並み
見たことこともない季節に包まれてると
生まれ変わる」
おやすみなさい‼︎
CD完成、おめでとう。